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4時過ぎに、多磨霊園へ散歩に行く。
昨日に引き続いてよく晴れた。前にきた時は曇りでやけに風が強い日で、お化けみたいな松の木の上のほうが轟轟に揺れておっかなかったが、晴れているとこの霊園は穏やかだということがわかった。ネットで区域を調べて岸田國士と三島由紀夫の墓に参ることにする。馬鹿でかい霊園を1kmほど歩いていく。立派な墓が多い。木の剪定がしっかりされていたり、墓前に新しい花が備えられていたりと、定期的に人が訪れていそうな墓と、徒野のようにほったらかしになって事務所から呼び出しの看板が建てられているような墓があった。岸田國士の墓の前で手を合わせた。最近岸田賞の発表があった。今年は全く演劇を観ていないが、受賞作だけは運良く観ていた。というより、こんな不肖な僕でも流石に観にいくような作品が岸田を獲るということだろう。
引き返して三島の墓まで行く途中、墓の前にどっぷり太った猫がいて、おばさんが餌をあげていた。三島の墓は端正で手入れが行き届いていた。

入り口まで戻っていく。生気を吸い取られたのか、やけに疲れていた。陽が落ちると冷え込んで、松がまた怖く見えた。
出口のカフェに入って、2人ともココアを頼んで飲む。砂糖を2本も入れた。
彼女の家で寝込んで、起きてからウーバーでスシローを頼んだ。

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