見出し画像

2021年の幕引き

今年も二週を残して、あっという間であった。
毎年クリスマスの準備をしながら一年を振り返り、今年はこんな良い事があったなと神の恵みを数えている。

今年の初めは日本の生活が恋しくなっていたのを覚えている。職場はとても楽しくやっていたが、この先ずっとここで働けるのだろうかという不安も少しあった。今では完全に自分のポジションを確立し、むしろ会社を辞めることは難しい様だ。上司も情熱を持って指導してくれるし、俺も必死で仕事をメモしたり、やれと言われていない仕事にも積極的に手を付けた。よく頑張ったと自分を褒めたい。



入社して一年の五月は本当に毎日忙しくて、残業が当たり前になっていた。コロナ禍でほかの会社が倒れていくのを横目にしながら俺たちは速く、速く、金曜日までにこれをやらなければならない、という意識で一週間を過ごしていた。
仕事を実際に進めていくのは俺がいかに速く仕事をするかにかかっている。
俺が組み立てて溶接して仕上げまでの工程をほぼ一人でやるからだ。  
「金曜日までに終わるか?」「ミノルが仕事をよくやってくれれば…」こんな会話が職員の中でよく出た。その度にプレッシャーを感じたが、任されている責任によろこびも感じていた。
俺とほぼ同期で同じ歳の職員もいるが、彼は溶接があまり好きではなく、コンピュータや機械の操作の仕事をメインにしている。逆に俺はコンピュータは苦手だから結局、溶接や塗装などはほぼ俺が任されている。

夏の休暇には妻の親戚の別荘を借りて自然を満喫した。マスク無しで過ごす自由と空気が最高だった。やはり田舎は良い。

秋が近づいて来るたびに仕事が激減して、毎日遊んでいた。やる事がなくてひたすら工場の掃除や補修をしたり、溶接の練習をしていた。
夏の間、ずっと忙しかったからここに来て少し休むことが出来た。
十一月にはチェジュ島に旅行に行った。息子が初めてのフライトで心配したが、大人しくしてくれて良かった。中韓夫婦の知り合いの家族に会いに行って、三泊四日、お世話になった。久しぶりの再会で子供達の成長に驚いた。チェジュ島は海が綺麗な南の島で日本でいう沖縄の様なところだ。いつか住んでみたいと思った。


最近は息子も大きくなって、家中を走り回っている。最近、ついに韓国語でお父さん、(韓国語でアッパ)と呼んでくれるようになった。本当に可愛い。仕事から帰ってきて毎日癒されている。
家族のおかげで仕事を頑張れている。

日本はコロナがかなり落ち着いたようだが、韓国では未だに最多を更新している。
毎日の感染者が五千人を超えた時は動揺したが、今では八千人に近づきつつある。
“With Colona”という名目で、コロナと共存するという政策が失敗し、結局また以前の防疫措置の状態に戻った。いつになったら普段の生活にもどれるのだろうか。家族で出掛けたり、人と会ったりして子供に良い経験をさせたいのだが難しい。

なんだかんだ、とにかく今年も終わりに近づき、幸せのうちにクリスマスが迎えられる事を感謝したい。「終わり良ければ全てよし。」今年も色々大変な事もあったが残りの二週間、2021年の幕がこのまま静かに閉じ、2022年こそはコロナが収束する事を願う。

ps.韓国では不動産の価格がアホみたいに高騰している。今の自宅も値段が二年前の二倍になってしまった。いつまでも賃貸で暮らすよりも家を買う事を考えなければならない。

Merry Chrismas..


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?