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障碍から無碍へ(電動車椅子でGO!ほか)

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障碍と無碍について考えてきたこと。 電動車椅子ユーザーとなって、見えてきたこと。
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#障碍

障碍と無碍

障碍と無碍

 (仏教を勉強したことのある私は)バリアフリーという言葉は、無碍、サンスクリット語のamitta、漢訳(音訳)経典の阿弥陀を英語にしたものではなく、福祉用語としてまったく別のルーツを持つものであることについて、改めて意識しようと思った。バリアフリーを漢訳仏典の無碍のことだと思うのは、この英語からの外来語にサービスしすぎだ。
 無碍というのはすべてに染み渡るように浸透して何物も妨げにならない融通無碍

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障害という言葉の誕生について

障害という言葉はいつ生まれたか⇒なんと戦後国語政策における適当な代用文字の定めにより、生まれた

障礙 障碍 障害 障がい

障害という言葉ですが、障がいと書く人もいますが、
耳鼻いん喉科みたいで座りが悪いので、もう障害でいいじゃん、
言葉狩りしても仕方ないしという意見もあります。

しかし、私はこの問題の最終決着を見つけました。
それはもともと常用漢字表(正確にはその前身の当用漢字表)に碍や礙を

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障害という言葉の誕生

障害という言葉はいつ生まれたか⇒なんと戦後国語政策における適当な代用文字の定めにより、生まれた

障礙 障碍 障害 障がい

障害という言葉ですが、障がいと書く人もいますが、
耳鼻いん喉科みたいで座りが悪いので、もう障害でいいじゃん、
言葉狩りしても仕方ないしという意見もあります。

しかし、私はこの問題の最終決着を見つけました。
それはもともと常用漢字表(正確にはその前身の当用漢字表)に碍や礙を

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電動車椅子でGO!(11)障碍という言葉

 今回は車椅子を離れて言葉の問題について述べたい。障害という字だが、障がいと書く人もいるし、言葉にこだわっても仕方ないので障害のままでいいという人もいる。
 しかし、それ以前の問題として、 日本語としてどうなのか。もともと日本語では障礙、または障碍が正しい漢字だった。仏教用語なので呉音で「しょうげ」と読む習わしだった。だが、明治時代に漢音で読むのが流行しはじめ、「しょうがい」と読むようになった。い

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