ストックフォト

イラスト素材を販売するサービスはどこがいいのか比較してみました

橋本です。

イラストレーター定番の固定収入といえばストックイラスト販売をイメージする方も多いと思います。イラスト素材を作っていこうと思いつつどのサービスでやるかうだうだ考えてしまっていたので、今日はその結果をシェアしておきます。今回比較したのはこちらの3サービスです。どれが良い悪いという話ではなく自分に合ったものを選ぶのが大事という話です。

・イラストAC
・PIXTA
・Adobe Stock

お手軽さは最強だけど権利関係に注意な『イラストAC』

プロフィールにイラストACと書いてあるイラストレーターさんをよく見かけるので勝手に一番人気と思っているサービスのイラストACです。

まずは利用規約を確認。

注意したい点はこのあたり↓

イラストをアップロードしたことにより、会員は、イラストの一切の著作権(著作権法27条及び28条の権利を含む)を弊社に譲渡し、以後、イラストに関する著作権は弊社に帰属します
イラストをアップロードした会員は、弊社あるいはイラストをダウンロードした利用者、その他いかなる第三者に対しても著作者人格権を主張しないものとします。これは学校や教育機関など、グループとしてイラストをアップロードする場合にも適用されます。

著作権がイラストACに帰属・著作者人格権を主張しないことと明記されています。要はイラストは自分の手から離れてしまうということですね。

著作者人格権については高田ゲンキさんの『ライフハックで行こう!』第33話で分かりやすく解説されています

じゃあイラストACに登録した画像は他のサイトにアップできないのか?と思いヘルプを確認してみると、著作権を移転・放棄させるタイプの他サイトに投稿しているものはダメ・とのことでした。他サービスの規約にもよりますが、イラストACに著作権を譲渡しているイラストを他のサービスに投稿するのはまずいようです。たとえばPIXTAでは『投稿する作品はクリエイター本人が著作権を完全に有していること』という規約があります。

イラストACヘルプより
他の素材ダウンロードサイトにアップしている作品でも投稿可能です。 ただし、アップロードした素材ダウンロードサイトが、イラストの著作権を ダウンロードサイト運営者あるいはユーザーに移転、もしくは放棄させる内容のものである場合は、 イラストACには投稿しないでください。 イラストACに投稿をした場合、イラストの著作権はすべて弊社に帰属いたしますので 予めご了承ください。


そして気になる報酬は1ダウンロードにつき約3円

総ダウンロード数は、ある日のトップページの表記によると、
昨日のダウンロード数:75,822 先月のダウンロード数:1,778,270
なので収益にして全体で月500万円程度。公開されている上位15人の獲得ポイントを総計すると210万円になるので、1/3〜半分近くは上位陣が占めている模様。

審査もなく気軽にアップできますし、人気投稿者のページを見ると投稿点数が100点に満たないのに総ダウンロード数が6万以上の方もいました。単純計算でイラスト100点で収益18万円+今後も伸び続けると思うとかなりいいですね。こういう方はかなりのレアケースだと思いますが‥

ポイント換金ランキングなども公開されているので気になる方はチェックしてみてください。

さらにイラストコンテストやリクエスト制度があり、楽しんで投稿を続けられるよう工夫されている印象です。他サービスにない大きな特徴としてはビットコインによる投げ銭制度があることで、ダウンロード報酬以外に寄付の可能性があるのも嬉しいですね。

イラストACまとめ
・審査がないのでお手軽にイラスト素材をアップできる
・報酬は1ダウンロードにつき3円程度
・著作権はイラストACに譲渡
・著作者人格権も主張しないという規約あり
・トップクリエイターで月20万円程度稼げる
・イラストコンテストやリクエスト制度がある
・ビットコインによる投げ銭制度がある


審査も権利関係もバランスの取れた『PIXTA』

写真素材のイメージが強いPIXTAです。入門テストを受ける必要があり(正誤式で何度でも受けられるので難易度は低いですが素材投稿について再認識させられます)素材の審査も必要なためイラストACに比べると販売までの手間がかかりますが、著作権の譲渡は行われません。

当社が使用権を許諾した後も、著作権等コンテンツに係る諸権利は、当該コンテンツのクリエイター又は著作権者に帰属し、会員に対し権利の移転は行われません。

ある日のトップページの表示によると、素材点数は33,086,779点 クリエイター数は256,132人だそうです。

素材の販売価格がやや割高なため、その分報酬も高め。10点30日プランの定額制か単品で購入されると販売価格の22~42%を獲得できます。ベクターデータだと3780円で販売されているので1点購入で800円近くのクレジットを獲得できる計算になります。

一定の条件を満たした上で、PIXTAにのみ素材を投稿する専属クリエイターに応募すればパーセンテージをあげることもできます。

またNG画像やタグが適切についていないなどを理由にアップロードできる画像の上限が変動するため、数を打ちまくれない仕様になっています。(ストック系サービスにはちょこっと色やデザインを変えたものを出しまくって面積を増やす人が一定数いるので、こういう対策をしているサービスはありがたい)

個人的な感想としては、特に難点らしい難点もないサービスだと感じました。あとはどのくらいダウンロードされるかというが問題ですが、そこは続けながら手応えを確かめていきたいと思います。

PIXTAまとめ
・入門テストと素材の審査が必要
・国内コンテンツに特化
・著作権はクリエイターに帰属する
・販売単価と報酬が高め
・PIXTA専属クリエイターになれば報酬はさらにアップ
・アップロード可能枚数に制限がある

審査は厳しいが世界を相手にできる『Adobe Stock』

ご存知、Adobeの素材サービスです。

作品に対する権利は投稿者に帰属。Adobeは作品の承認・拒否・削除の権利を有するのみなのでこちらも権利関係は安心。

同じく審査がありますが、PIXTAに比べて審査が厳しい傾向にあるようです。同じ素材をPIXTAと合わせて提供したところAdobe Stockだけ審査に落ちるという記事を読みました。技術的にミスがないのに加えて販売するに足るクオリティを求められるようです。

追記
下調べでは審査が厳しいと思ったのですが、イラスト投稿に関してはそこまで厳しくないようです。Twitterで教えていただき、既存のイラストを審査に出してみたらあっさり通りました。

審査が厳しくてもStockを使う最大のメリットは、世界的に利用されているサービスということ。公式でも「数百万人の購入者にアクセスできる」と明記されています。

素材の利用料は月10点の場合PIXTAの6264円に対して3480円と半額近くのため販売単価はやや低いようです。しかし利用者の母数が違うので同じ素材を販売すればAdobe Stockの方が販売数が伸びて収益に繋がりやすいという話も。

PIXTAとAdobe Stockを初めて間もないので、このあたりは自分のデータではなくストックフォトを専門にしている方の記事を参考に書いています。今後検証していきます。

ちなみに、アメリカのサービスのため日本在住の日本人なら税金は免除可(ただし英文による手続きが必要)

そしてAdobe Stockには自動タグ付け機能というものがあり、利用者が素材を探しやすいように付けるタグを付けるのですが、画像を認識して自動でタグを付けてくれる機能があります。試して見ると精度もなかなか高く、継続的に投稿していくならかなり助けられそうです。

Adobe Stockまとめ
・他サービスに比べて審査が厳しい
・利用者の母数が桁違い
・著作権は利用者に帰属
・pngは投稿できない
・自動タグ付け機能はけっこう便利
・PIXTAに比べて販売単価はやや低いが購入されやすい傾向

ストックフォトサービスは他にもたくさん

ストックフォトでイラスト素材を販売できるサービスは他にもたくさんありますが、基本的には審査があって権利もしっかりしている(PIXTAと似た感じ)サービスが多いという印象を受けました。

すべてのサイトに作品を投稿して見てもらえる機会を増やすか、ひとつのサイトに専念して収益率を上げるかはクリエイター次第だと思います。僕はひとまずはPIXTAに専念して、厳選した素材だけAdobe Stockにも登録してみようかなと思っています。

<その他の主なストックフォトサービス>
シャッターストック
iStock
アフロ


余談になりますがほとんどのサービスは『写真・イラスト・動画』という3つの投稿を受け付けており、動画素材はかなり数が少ないようなので狙い目かもしれません‥。

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漫画「毎日でぶどり」を毎日更新しています。その他クリエイター活動のまとめなどを書いてます。 インスタ→ https://www.instagram.com/everyday_debudori/

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