エリザベート 2019年7月30日

#エリザベート #花總まり #古川雄大 #山崎育三郎 #涼風真世
#帝国劇場 #2019年7月30日 #昼の部

前回観たのが丁度3年前。
あれからもう3年も経ったのか、とその間個人的に色々あったので感慨深いです。前回観たエリザが私の中ではベスト(宝塚版も含めてね)。花總はもちろん城田優が抜群だったから。
さて、今回は?

イマイチでした。
(3年振りなので)気負って劇場に行った訳でもなく、いつも通りの気分だったんだけど・・・。
宝塚版(トート主役)と東宝版(エリザ主役)とでは演出が異なります。
勿論それは踏まえたとしても、説明場面が多くて、結果テンコ盛りの内容になってしまい、気持ちが入り込む余裕がありませんでした。東宝版は一路真輝がエリザを演じた当時から観ているので、演出の違いは重々承知していたつもりですが・・・。
宝塚版の方もこれまで若干の変更はあったと思いますが、ポイントを押さえている演出なので観客にストレートに訴えかけてきます。その分、ストーリーを理解するのに時間が掛かりますが。
(20年以上前、1996年の雪組エリザをビデオで見たとき、私は5回見てやっとストーリーを理解できました。ハプスブルクの何たるかも知らなかったのでね。)

東宝版は一般のお客さんを意識した演出にせざるを得ないし、宝塚版ではできない演出も試したいし、という演出家(小池修一郎)の気持ちは分かります。でも、宝塚で当初演出した内容に少し戻したらどうかな、という素直な感想です。

花總まり(エリザベート)
ちょっと息切れしていたかな、という印象です。生理的な呼吸ではなくて、エリザを演じることに対して。3年前とはパワーが違いました。
別の言い方をすると、自分の立ち位置が定まらなかった、とも感じます。20年以上も演じ続けて今更何を、とも思いますが、今回は演出のブレがそのまま演技に表われてしまったような気がします。
あの大役を雪組初演から演じ続けているプライドはあるでしょうし、あの役をできるのは花總しかいない、という(私の)気持ちもあります。しかしながら、今日の舞台を観る限り(この役に関しては)潮時かな、という感想です。

古川雄大(トート)
イケメンでスマートなトートは格好良すぎました。屈折した心情をもっと表現できたらよかったのに、と思います。トートはエリザのもう一つの「心」を表現していると(私は)理解しているので、もっと暗く、醜く、無粋な表現(演出)をしてもよいと思います。
全てのトートを観ている訳ではありませんが、東宝版では城田優、宝塚版では一路真輝が適役だと思います。

山崎育三郎(ルイジ・ルキーニ)
東宝版、宝塚版を問わず一番難しい役がルキーニだと思います。狂言回しの役目で、ある意味一番美味しい・面白い役です。その代わり、自分の立ち位置をどう表現するのか(トートの手先? ただの狂人? エリザの分身? 時代の傍観者?・・・)、答えの無い役どころかな、と。山崎は精一杯演じていたと思います。良かった悪かったの評価は・・・?

涼風真世(ゾフィー)
流石、涼風さんでした。迫力満点、上手い! ゾフィーの存在感を見せつけてくれました。

黒天使
今回の舞台で一番感心したのが黒天使たちでした。黒天使の存在は今までほとんど気にしていなかったのですが、今回の彼らは、場面に上手く溶け込み、ダンスも一体感を崩さず、他の出演者の邪魔にもならず、と絶妙の演技を見せてくれました。これまでと振付が違うのか、演出が違うのか、理由は分かりません。勿論、出演者は以前と違うのでしょうが。

舞台装置
今回の舞台装置は非常に良かったと思います。演者を高いところに乗せての演出は目先が変わって面白かったです。

昔は、自分をフランツ・ヨーゼフに重ね合わせて観ていました。史実と舞台の脚本とは当然大きく違うでしょう。この舞台の素晴らしいところは、男女を問わず(観客が)自分自身を重ね合わせることができる登場人物が必ずいる、ということです。この舞台の価値は究極そこだと思っています。
この舞台を是非観て欲しい人が観劇中に思い浮かびました。でもそのお名前を書くのは憚りあるので止めておきます。

帝劇も改修を重ねながら現在に至っていると思いますが、如何せん古臭い劇場になってしまいました。現在のビルは1966年落成。50年以上経過しているんでね、何処かのタイミングで建て直しして最新の劇場に生まれ変わってくれたらな、と思います。


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