王家の紋章 2017年4月18日

「王家の紋章」観てきました。

知人がチケット譲ってくれると。
観るつもりが無かった舞台だけど、昨年の初演はチケット即完売の人気。
キャロル役は宮澤佐江。
演出は荻田浩一。
観るしかないでしょ!

・・・正直に書きますが、
・・・イマイチ、
・・・イマフタツ、
でした。

荻田浩一の舞台は宝塚で沢山観ています。
但し、「ショー」を、ね。
ミュージカルとは言え、芝居の演出は???
段取りを踏んでいるだけ。
俳優たちを明らかに持て余していた。
一歩間違えれば児玉明子並みになるところでした。

良かったのは、
今まで知らなかった上手い役者さんを見つけたこと。
平方元基(イズミル役)。
愁いの表現ができていました。
矢田悠祐(ルカ役)も役柄をこなしていたと思います。
濱田めぐみ。
流石、歌声は他の全ての演者を圧倒してました。

ガッカリだったのは、
浦井健治(メンフィス)。
「ニーチェ先生」を見ていたので期待していました。
ところが、役柄の演じ方が中途半端で、メンフィスが良い役のか敵役なのかどっち付かず。
恐らく、観客の大多数は原作を知っているから、先入観を持って観ているはずで、違和感は無いのかもしれない。
私みたいに何も知らないで観ると、???
それでも、演技次第でその心情を察することができたらよかったのだけど、
残念ながら私には分からなかった。

佐江ちゃん。
彼女こそどんな舞台を見せてくれるのか!?
・・・滑舌が悪くてね、
声量もミュージカル俳優たちに比ぶべくもなく。
まだまだ迷いながら演技している。
私がプロデューサーだったら採用しない。

今回の舞台のストーリーは「王家の紋章」原作のほんの始まり部分だそうな。
続編ができるのかな?
私だったら、エジプトの民衆(その他大勢の役)をもっとたくさん出演させる。
舞台から零れ落ちるほど。
エジプトと言う4大文明発祥の地の破壊的なエネルギーを存分に演出する。
その上で初めてメンフィスが活きる、と思う。

去年の夏以来の帝国劇場でしたが、2階の男性トイレが改修されていて狭くなってビックリ。もしかしたらもっと前から改修されていたのかもしれないけど。結局、地下のトイレに行きました。