シークレットガーデン 2018年7月3日

面白かったし、
少数精鋭の出演者が芸を尽くして演じ、
自分もまた観たいと思うし、
人にも文句なく薦めることのできるミュージカルでした。

今どき、
どこの国の原作でどうのこうの、
というのは予断を与えるだけで意味ないでしょう。
脚本家、演出家の力量次第と思います。
(広く演劇の研究をするならば別ですが。)

人の心の内側に切り込む際の新しい切り口を見せてくれたと思います。
真正面じゃなくて、
心全体を包み込みながら、ジワジワと侵食していくような。

石丸幹二
上手いねぇ~~、
それしか言葉が出てこない。
観ながら、
  「壁抜け男」
を思い出していた。
私が実際に観ている役者さんはほんの一握りだろうけど、
敢えて他の役者は観なくてもいいんじゃない、と思うくらい。
(日本の役者のほとんどは、役者自身の名前が前面に出てしまい、役柄は後ろに付いているだけ。石丸幹二は、役柄が前面に出ている。)

池田葵
中学3年生だって!?
子供の役だけど、きっと二十歳くらいの役者さんなんだろうな、
と思っていたら、
プログラムを見てチョー絶ビックリ。
石丸幹二や石井一孝と互角に渡り合う恐るべき中3。
(でも、オリンピックだってティーンが活躍してるもんね。)
役者になるために生まれてきた、と言っていいと思う。

彼女を発見しただけでこの舞台を観に来た甲斐があったというもの。
お陰でね、#花總まり がちょっとかすんじゃった。

音楽(ルーシーサイモン LucySimon)
著名な曲は無かったと思うけど、
最初から最後まで違和感なく聴くことができた。
これはミュージカル観劇の際に重要なことで、
ここで違和感が残ると普通の舞台の印象しか残らなくなってしまう。

舞台装置(美術)
これも上手く作っていた。
全てはシークレットガーデンに帰結するように、
いや、そこしか作らなかった、
と言っても過言ではない。

また是非観たい!