どうして私がiGEMに-運命的?編-
iGEM 2020と2022に参加しておりました、iGEM-Waseda OGの阿部です。
2023 iGEM Community Ambassadorとして次の大会に向けてiGEM Japan communityを盛り上げていければと思っています!
もう日本時間で12月14日を迎えてしまいましたが、まだ気持ちは12月13日です(本当にすみません)
クリスマスまであと12日ですね!
はじめに
当初、イラストに関して書こうかと思っていたのですが、つい先日Ambassadorに選ばれたとのお知らせがきて、イラストだとテーマの対象が狭すぎるような気がしたので、今回は自己紹介も兼ねてTokyoTechのiChemyさんに倣って、私がiGEMに入るに至った経緯などお話させていただきます。
きっかけ
初めてiGEMについて知ったのは高1の春休みでした。(時の流れは早いですね)
当時クマムシが大好きで(今でもかわいいフォルムと強靭かつ多様な耐性のギャップに心惹かれます)クマムシ博士こと堀川大樹先生が参加されていたことから、Keio Astrobiology Campに参加しました。
Keio Astrobiology Campは高校生から大学院生までを対象にしたアストロバイオロジーがテーマのサイエンスキャンプで、
2016年から毎年春休みに開催されています。(きっと今年もあるはず)
アストロバイオロジーに関する講演の中で、合成生物学にもフォーカスした講演がいくつかあって、その中でiGEMが紹介されていました。
当時私は高1で、生物の知識がセントラルドグマがなんとかわかるレベルだったので、面白そうと興味をそそられつつ、まさか自分が将来出場することになるなんて想像もしていませんでした。(そう思うとhigh school trackの高校生たちのレベルの高さには驚かされますね)
そのキャンプを通じて知り合った友達と高校から大学まで(6年経った今でも!)連絡を取っていて、
その友達からiGEMや合成生物学について色々紹介してもらって、みなさんご存知合成生物学の入門書 バイオビルダー(*1)を貸してもらったり、面白い研究を紹介してもらったり、(遺伝子回路や人工細胞についても!)
話を聞くうちにすっかりiGEMや合成生物学の虜になってしまいました。
iGEMに興味を持ちつつも、大学受験を経て、早稲田への進学が決まり、当時iGEMに早稲田が出場していなかったことからてっきりiGEM参加への夢は途絶えてしまったかと諦めかけていました。そんなB1の秋頃、iGEM-Wasedaに関する話が私の所属している学科にも回ってきました。
こうしてiGEMに参加することができました。(生医への募集は私の代からだったので本当にラッキーでした)
今後
iGEMを通して、自分の興味を見つめ直すこともできました。(そろそろ将来を真面目に考えなければいけないお年頃のようです)
私は合成生物学の『再現することで理解する』というアプローチに強く惹かれているようです。
生命の起源、特に無生物から生物っぽい動きをするようになる段階を、今当たり前のようにある生物の生物らしい振る舞いを、再現したり明らかにするような研究がツボみたいです。
その振る舞いを再現することで同時に(iGEMのプロジェクトのように!)社会問題にアプローチできるような可能性を秘めていたらなお心が惹かれるようでした。(欲張りですね?)
このような気づきがあった末に、冒頭のアストロバイオロジーキャンプでお世話になった、藤島皓介先生のもと、来年から生命の起源を大きなテーマに合成生物学に関わる研究を続けることにしました。(意図せず伏線が回収されました)
運や環境に恵まれて合成生物学という面白い分野があることを知ることができたわけですが、今の自分があるのは、上記のサイエンスキャンプや友人との会話があったからだと思っています。
今度は私が、『合成生物学にまだ出会っていないけど出会ったらハマってしまいそうな高校生や大学生』(『潜在的なiGEMer』って感じでしょうか..!)が合成生物学やiGEMにハマるきっかけになれたらいいなと思っています。
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