indeedの運用の仕方_社外用___5_

マーケ歴半年マーケターによる新人マーケター研修_indeed編

今回はindeedを教材にしましたが、伝えたいのは「indeedの運用方法」ではなく、「マーケ全般の戦略-戦術の立て方・仮説検証の仕方」ですので、

・マーケティングに興味がある方

・データ分析の考え方に興味がある方

には是非最後まで読んでいただけたらうれしいです!!

最初に「マーケ歴半年の奴に何が言えるん?」というのもあるので、半年間のindeed運用の成果を書いておきます。(後述しますが、indeedは人材事業者も広告出稿可能なのです。運用方法はリスティング広告に似ています。)

indeedの運用の仕方(社外用)(0)

広告運用は予算が大きい方が運用しやすいのですが、かなり限られた予算内で、でもコンバージョン数(以下CV数)は結構必要。。みたいな、ひもじい中での戦いだったので頭を使わないといけませんでした。

そのためCPAはセーブしつつ、でもCV数を増やすとどうしてもCPAが上がる、そんな中バランスを取りつつ丁寧かつ大胆に仮説検証をしてきました。

具体的数値は出していいのかわからないので伏せますが、業界平均CPAの60~70%くらいの価格を維持しつつ、CV数を事業上必要な数稼ぎ続けています。

それではちょこちょこ補足説明を挟みつつ、基本はスライドの形式で以下、一気に進みます!!!

indeedの運用の仕方(社外用) (1)

人材媒体の事業を行っていて、クライアントさんの求人を弊社のサイトに掲載させていただいてますが、同時にindeedさんにもうちが広告費を出してクライアントさんの求人を掲載させていただいている、という格好です。

indeedの運用の仕方(社外用) (2)

参考までに下記がindeedの管理画面。下記は古いバージョンで、微妙にエクスポートできる項目が違ったりします。

indeedの運用の仕方(社外用) (4)

①事業視点で視座の高いマーケターに

はい!では本題に入っていきます。

pp.7-8は特に最初に知っておいてほしいです!

マーケ、特に広告運用をやり始めると「CPAを下げなきゃー、CV数最大化しなきゃー」と4Pで言うpromotionにばかり目が行きがちです。それは目的ではなく、手段にすぎません。

「事業を成長させること」。それが目的であり、さらに言えば、「何のために事業を成長させるのか?」「この事業は会社の成長戦略におけるどのような位置づけなのか」という視座で捉えてマーケティング施策を打っていくと目先の成果のブレは誤差だと捉えられ、本質的なPDCAを回せるようになります。

大局を捉え、一番インパクトの大きいところから手を付けます。

indeedの運用の仕方(社外用) (5)

②ゲームのルールと構造を理解しよう!

マーケティングはゲーム性が強いです。ゲームに勝つにはゲームのルールとゲームの勝敗を分ける変数の関係性・構造を知っておく必要があります。

indeedの運用の仕方(社外用) (6)

*下記はあくまでもindeedの例(リスティング広告とかだとキャンペーン単位>広告グループ単位>KW単位でも単価調整できるし、地域ごと、時間帯ごとの配信設定などかなり細かく設定可能)。

indeedの運用の仕方(社外用) (7)

その上で、自分でコントロールしやすい変数は何か把握しておきます。

組織機能をまたぐ場合は調整業務も発生したりとすぐに施策実行できないことも多いのでそのリードタイムも加味しておきます。自分視点で「この開発お願いします、なるはやで!」という感じでエンジニアの方にタスク振るのは最悪です。思い遣りを持って計画的に進めましょう。

僕は「issueは○○で、変数構造こうなっているから、この開発によってこれがこのくらい改善します」とできる限り明確にお伝えし、さらにエンジニアの方の成果も見えるようにpre-postの効果検証をし、共有するようにしています。

*下記もあくまでもindeedの例。

indeedの運用の仕方(社外用) (8)

③PDCAの回し方!:Plan→Do

実はこのPDCAの回し方、いわゆる頑張り方でマーケティングに限らず、人の成果は大きく差がついていると僕は思っています。

特に行動力やコミュニケーション力は高いのに、PlanとCheckの力が弱くて勿体無いなーという人が多いです。PlanだけしてDoしないより全然ましですが。

脱線しました。

【原則】に書いた下記2つ!これはとってもとっても重要な考え方なので是非覚えていただけると幸いです。

(めちゃめちゃ大学・大学院時代の実験心理学における実験デザインの仕方・分析の視点が役に立っている)

indeedの運用の仕方(社外用) (9)

④PDCAの回し方!:Check→Action

【原則】全体傾向から細かな事象へ、そして行き来を繰り返すという視点を厳守する!!!

マクロからミクロへの一方通行もだめだし、最初からミクロな個別具体的な事象や施策に飛びつくのもだめです。

抽象から具体、そして具体と抽象を行き来し、成果に対して最もインパクトの大きい一手を選択する。

これにつきます。

indeedの運用の仕方(社外用) (10)

参考程度に書いてますが、p13のPDCAの回し方、限られた少額予算で最大成果を得るために、最速で最適解にたどり着くための仮説検証方法です。

indeedの運用の仕方(社外用) (11)

仮説検証の歴史はちゃんとFMTに落とし込んでおきましょう。

感覚的な運用は最悪です。必ずいつ、何の目的で、どのような仮説を持ち、何をしたのか、明確に分かるように書きましょう。

indeedの運用の仕方(社外用) (12)

⑤indeedを運用される方向けの具体的なアドバイス

p15に1枚にまとめましたが、具体的に相談ありましたら直接ご連絡ください。

indeedの運用の仕方(社外用) (13)


⑥最後に(特にindeed運用をされる方へ)

indeedはCPC課金なので【最小クリック数で、最大CV数を稼ぐ】のが最もROASが良い。
そのため、CTRは低すぎても高すぎてもだめ。

とはいえまずは表示回数増加、CTRの増加に力点を置き、応募を発生させるとともにデータ量を稼ぐ
データ量を稼げると分析もかけやすくなるので、キャンペーンごとの成果の差や求人ごとの成果の差、施策ごとの成果が誤差の範囲を超えて見えてきます。

そうしたら応募数/率に最もインパクトがありそうなorボトルネックになっている変数が特定できるので、そこの改善を繰り返します。

改善は施策の効果を明確に測りながら変数動かす必要があるので、下記を守ってやることをお勧めします(これはindeedだからどうしたというか、実験における考え方という感じです)。

・同じ従属変数に影響を与える独立変数は一度に1変数のみ動かす!
・誤差ではなく有意差であると言える状態にすべく施策を走らせたら焦らず特定期間何もしない!

大事なので最後にもう一度言いました。

今回はindeedを教材にしましたが、伝えたかったのは「indeedの運用方法」ではなく、「マーケ全般の戦略-戦術の立て方・仮説検証の仕方」です!

参考になりましたらうれしいです!

またご意見・ご感想・フィードバックいただけたら大変うれしいですので、よろしければ是非お願い致します!!


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