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最後は自分が判断する、という意思を持つ

ずいぶんと前の話になりますが、2021年1月19日、ユニクロのアプリに「UNIQLO Pay」の決済機能が搭載されました。

改めて説明させて頂くと、「UNIQLO Pay」は、銀行口座かクレジットカードを登録することで、ユニクロアプリの会員証QRコードを提示するだけで、簡単・スピーディーに決済できる、というサービスです。

世の中は、どんどんキャッシュレスの時代に向かっていますね。現金派の私としては、まだまだ現金で支払いが続きそうです。

さて、2021年1月19日時点のリリースで興味深かったのは、登録可能な銀行の顔ぶれ。

ユニクロは登録対象銀行として、以下の5つの銀行を発表しました。

・三井住友銀行
・三菱UFJ銀行
・りそな銀行
・埼玉りそな銀行
・関西みらい銀行

この銀行名を見て、違和感を覚えた方も多いかと思います。

そうです!

メガバンクの一角である「みずほ銀行」の名前がありません。

何故か?

ユニクロは銀行口座やクレジットカードの登録については「2要素容認を前提とするなど、安全性を十分考慮した」とコメントしています。

つまり、端的に言うと、ユニクロが設けた基準に対して、みずほ銀行のセキュリティーレベルは基準を満たしていなかった、ということになります。

私は、さすがユニクロだと感じました。
「きちんと独自の基準を設けて、それに準じた判断を行う」
これは、できそうで、なかなかできないことだと思います。

・あの人の言うことなら大丈夫
・あの人が勧めたなら間違いない
・あの企業なら信頼できる
・あの企業は問題ないはず

多くの方は、周りの意見に流されて判断を下していることが多いのではないでしょうか。

たしかに、口コミや世間の評価は、一定水準を満たしているでしょう。近年は特に、商品・サービスを買う時には、必ずユーザー評価や口コミを参考にする方が多いかと思います。

しかし、一般人として、商品・サービスの購入時の判断と、経営者として、経営判断を下す時の判断とは異なることは当然だと思います。

繰り返しとなりますが、今回のユニクロも、「みずほ銀行」はメガバンクとして消費者には認知・信頼されているがセキュリティー面では十分でない、という経営判断を下しました。

ここに、ユニクロが築き上げてきた経営基盤の強さが表れている、と私は感じた次第です。

あなたは、世論や周りの方には流されない、独自の判断基準をお持ちですか?

確かに、「信頼できる人を作る」という考え方も大事ですが、最後に信じれるのは、やはり「自分自身」ではないでしょうか?

「○○さんが言ったから」ではなく、
「○○さんはこう言う。
 一方、○○さんはこう言っている。
 それを踏まえて、私は、こうのように考える」

というような考え方が必要な時代なのだと思います。

※なお、2021年9月には、みずほ銀行を含め、17行が「UNIQLO Pay」で利用可能になっています。みずほ銀行のシステム不具合が頻発していますが、ユニクロはどのように感じているのでしょうか。。


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