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SDGsを製造業の営業が本気で考える2

前回の記事はこちら。

今回参考にしている本はこちら。

前回は以下の本の簡単なご紹介からSDGsとはどんな内容かという概要と、どんなフレームワークが存在するかをご紹介しました。

今回のケーススタディは「ジャパンディスプレイ」

今回は、液晶ディスプレイ業界を例にして、実際にこのフレームワークに落とし込んでいくことでSDGsの考え方を体得していければと思っています。具体的には、日本を代表するディスプレイメーカーであるジャパンディスプレイの視点で考えたいと思います。

毎度のことですが、ご注意事項です。
僕はジャパンディスプレイとは一切関係がございません。それとこれから記載する内容は私がウェブから拾える情報だけで書いており、実態と正しいかどうかは一切わかりませんので、内容の成否については責任持てませんのでご容赦ください。

ジャパンディスプレイのホームページはこちらです。

Wikipediaはこちらです。

沿革を抜粋します。

産業革新機構の主導で、ソニー・東芝・日立のディスプレイ部門が統合されて誕生し、2012年4月1日に事業活動を開始した。
(略)
日本の大半のディスプレイメーカー(ソニー・東芝・日立・トヨタ・三洋・エプソン・パナソニックの一部・キヤノン)の液晶部門が統合され、さらに政府系ファンドが経営に関与する、文字通りの「日の丸液晶」として設立され、2014年3月19日に東京証券取引所一部上場を果たす。
(略)
2019年8月9日、6月末の時点で772億円の債務超過に転落したことを発表。
(略)
2020年1月31日独立系投資顧問会社であるいちごアセットマネジメント株式会社が1080億円の金融支援を決定。筆頭株主となる。

簡単に言いますとこんな感じです。

2000年初頭から日本のメーカーは中国、韓国の価格攻勢に苦しみます。最もその煽りを受けた事業領域が液晶事業でした。国の投資の下で、各社の液晶部門は切り出されて統合して再生を目指したのがジャパンディスプレイです。

残念ながらうまくいかず昨年債務超過に陥り、いちごアセットマネジメントという会社が今は資本を注入して筆頭株主になっています。

今回、ジャパンディスプレイを選んだのはこのように、非常に大きな会社であり且つその分野では名門揃いのはずであるジャパンディスプレイが、正直言って経営がボロボロであるからです。ポテンシャルはあるはずです。今こそSDGs目線で最後の挑戦に臨む時が来たように思っています。

なお、以降ジャパンディスプレイは略してJDと記載します。

前回のフレームワーク

前回紹介したフレームワークのおさらいです。前回は2つのフレームワークをご紹介しました。

一つ目はこちら。

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二つ目がこちら。

画像2

この二つを以降埋めていきたいと思います。

1.何を目指して変革を進めるか?

一番最初にここを考えていきたいと思います。

まずはJDの企業理念です。

■企業理念
今までにない発想と、限りない技術の追求をもって、
人々が躍動する世界を創造し続ける。
ビジョン
私たちの行動ひとつ一つが、未来をつくっている。
思い描いていることを、見・聞き・触れ・香り・味わえる現実に変え、
世界のあたり前を、はるかに超えた体験をつくりだしていく。
行動指針
●お客様視点で、真摯に熱意を持って挑み、やりぬく
●新しい発想に取り組み、期待を上回る成果を出す
●常に変化に対応し、変化を楽しみ、変化を起こす

いったん、経営理念はあたまの隅に入れておきましょう。当然ながら別に悪いことは言ってないですね。「見・聞き・触れ・香り・味わえる現実に変え」は独特な感じがします。

次にSDGsでもっともイメージしやすい部分を考えてみましょう。具体的には環境に配慮した調達や生産ということになりますね。以下にJDの環境報告書を貼り付けておきます。

パリ協定を意識しておりISOの認証もある・・・従来型の環境に対する配慮はしっかり行われていますね。もともと日本を代表する会社の事業が集まっていますので、こうした規制の遵守はかなりしっかり行われているものと思います。

使用する電力量を減らしたり、それに伴う二酸化炭素の排出量も下げる。あるいは特殊な化学物質の使用を減らし環境への負荷を減らす。このようなものです。

17個の目標で言うと以下のようなイメージです。

画像3

ありがちな内容といえば、この環境報告書にこの3つのアイコンを足しておけばそれなりにSDGs感は出せるわけです。もちろんJDの環境配慮自体が悪いわけではありませんが、従来からの規制を遵守するといった「守り」の環境対応です。

今回、あえてここでこのようなお話をしたのは、改めてこのフレームワークの最初の項目である「何を目指して変革を進めるか?」の重要性を深く認識するためです。こうした目指すべきところ、つまり目標を意識しないまま、SDGsに「対応する」ことだけを進めようとすると、上記のような処置で終わってしまうのです。

改めて、もう一度ビジョンを見てみましょう。

私たちの行動ひとつ一つが、未来をつくっている。
思い描いていることを、見・聞き・触れ・香り・味わえる現実に変え、
世界のあたり前を、はるかに超えた体験をつくりだしていく。

やはりこれを変革のゴールとしたいところですね。ディスプレイ会社らしい項目、そしてチャレンジングな内容でいいと思います。

そして、これをゴールとすれば、従来の規制を守るだけではゴール(ビジョン)に合致しないことが理解できると思います。

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今日はここまでとします。

ということでまた。

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