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  • ベトナム留学記録

    大学に提出していたレポートを加筆修正して投稿しています。2018年9月〜2019年6月。

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    自分のためのメモに毛が生えたやつを放り込んでる。

最近の記事

NO.10 六月 未来の呼び声

いよいよ帰国まであと数日となった。今回はこの交換留学によって得られたものについてまとめようと思う。授業編、人間関係編、その他の分野編に分けて紹介する。 授業編 6月21日にテストが終わった。成績は帰国後にデータで送られてくるらしい。一人なので自分がどの位置にいるのか全く分からないが、それぞれの授業の進度についてまとめていく。教科書は全部で4冊仕上げた。初級2冊と中級1冊。全体では文法の進度が一番早かった。中級に突入したのは文法と読解。 筆記では、自分の意見や感想を書く簡単

    • NO.9 五月 必然の聖地

       今月は例年より少し早い雨期に突入した。四月までとんでもなく暑く連日クーラーを利用していたため、電気代が通常の二倍に跳ね上がり心臓に悪かったが、五月から少しずつましになってくるだろう。さて今月は予告通り観光地紹介をする。写真も多く載せているので、これからベトナムに来る学生は楽しみをとっておくために見ない方がいい回かもしれない。今回の扉絵は現地で教壇に立っていた時の教材の一部。  市内編 観光地MAP省略(画像が見つからない!) ① ホーチミン歴史博物館&Hung Kin

      • NO.8 4月 民藝礼讃

         少し前にこちらの大学から二人の女子生徒が日本へ飛んだ。彼女たちの更新するinstagramを見る限りでは、楽しい学生生活を送っているようで安心した。彼女らの旅がよいものになることを願っている。さて一方私は気ままな毎日を過ごしている。今学期もあと二月を残すところまで来た。今まで通り知りたいものを知り、やりたいことをやっている。最近の関心ごとは芸術。私は現在、ある作家の画集を探している。日本での価格は高いので、こちらで購入すればいくらか安くなるのではないかと考えているが、なかな

        • No.7 3月 お祭草紙

           ベトナムに渡って半年が経った。今月は予告通り、ベトナムのイベント総集編をお届けする。ベトナムには日本にはないイベントが存在するので、クリスマスや正月など我々日本人になじみ深いイベントと合わせて紹介していく。時系列順にベトナム女性の日、教師の日、クリスマス、花市、正月、国際女性の日の五つに分けてお送りする。今月の元ネタは太宰治のお伽草子だ。個人的には浦島太郎が一番のお気に入りなのでおすすめ。冒頭の写真はフルーツチェーの人気店。ドリアンのペーストが入っているので苦手な人は注意!

        NO.10 六月 未来の呼び声

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        記事

          NO6. 2月 早朝特急Ⅰ ホーチミン~フックアン~ニャチャン

          ———ある日の夕方、眼を覚ました時、 これはもうぐずぐずしていられない、 と思ったのだ。バスの出発時刻は午後5時30分。私は風邪をひいて寝込んでおり、目を覚ますと5時を少し過ぎていた。用意しておいた(といっても着替えくらいしかない簡素なものだが)荷物をつかみ部屋から出た。迎えはまだ来ていなかった。ほっと息をついて迎えを待つ。——— とうとう始まったテト休み、テトとはベトナムの旧正月のこと。人々は帰郷し、一族が集まる。太陽暦の正月よりも盛大に祝う。(スーパーで流れているるテト

          NO6. 2月 早朝特急Ⅰ ホーチミン~フックアン~ニャチャン

          NO.5 1月 夜は短し駆け出せ青春

          ベトナムに渡り4ヶ月が過ぎた。毎日が飛ぶように過ぎていく。うまくいかないリスニングに少しばかりの焦りが生まれている。もともと私は心配性なたちだが、今頃になって楽観的な殻を破り、以前の自分が少し顔を出したような気がする。勉強も大事だが息抜きも必要である。今回は嗜好品についてまとめてみた。大学に提出するレポートでこのテーマは正直いかがなものかと自身の胸に手を当て一度は内省したが、ネタ切れに陥る私に悩んでいる余裕はないと胸から𠮟咤が返ってきたので実行に移すこととなった。本レポートは

          NO.5 1月 夜は短し駆け出せ青春

          NO.4 12月 永遠の虫

           留学も3か月を過ぎた12月、クリスマスムード漂う常夏の国で私は孤独な戦いを続けていた。 種々雑多な昆虫たちとの愉快な戯れを紹介しよう。今回画像は使用しないので、虫嫌いの人も安心して読んでほしい。文字だけの読み物になるのでさっと流すと心にも優しい。 ちなみに今回の元ネタは百田尚樹著作の「永遠の0」。氏は最近日本国記なる本を出版しており、方々で炎上しているのをTwitter上で観測したのがきっかけで今回のレポートモチーフ採用に至った。  茶 10月のなかば、暑い日が続いていた

          NO.4 12月 永遠の虫

          NO.3 11月 夜の果てでの米

          10月に入って以降、本格的に食事について考えることが多くなった。9月の間は外出を渋っていたため、かなり偏った食生活を送っていた。米とパン、豆腐に白菜。そして水。このままでは悟りをひらいてしまう。私は肉を摂取すべく重い腰を上げたのだった。最近食べたものを並べておく。 屋台編 留学当初、学長に食べないほうがいいといわれた屋台のご飯だったが、生活に慣れてからは全然食べた。友達とご飯、となるとどうしても屋台は避けられない。はじめは心配していたが、おなかを壊すこともなかったので気にす

          NO.3 11月 夜の果てでの米

          No.2 10月 知とpay

           十月、日本では紅葉が色づき始める季節、ベトナムではヤシの木が揺れている。照りつける日差しに強い雨、寒くなる気配はない。今回は授業の様子と金銭についてまとめた。今回の題名は私を決定的に変えたヘルマン・ヘッセの『知と愛』から。 授業  授業は、毎週月曜日から金曜日までの5日間、日によって時間はまちまちだが、大体昼の2時から5時まである。毎日違う先生について習う。レベルの高い授業で、確実に知識が増えていく。学費が免除されている交換留学生とはなんと恵まれた身分なのか…。 ある日

          No.2 10月 知とpay

          NO.1 9月 余は如何にして渡航へと至りし乎

           約一年のベトナム交換留学に際して、大学に提出するレポートを書いた。以前は大学に提出したものをそのまま投稿していたのだが、久しぶりにログインして記事を読み、文章の稚拙さに愕然とした。もっと書けただろう、情報も断片的だし…。ということで手を加えることにした。手を加えるといっても、あんまりうまく書けるわけではないけど…。ぼちぼち更新していくよ。 目次 余は如何にして渡航へと至りし乎 知とPay 世の果てでの米 永遠の虫 夜は短し駈け出せ青春 早朝特急Ⅰ ホーチミン~

          NO.1 9月 余は如何にして渡航へと至りし乎