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国債は案外便利!〜経済対策に国債があった方が良い理由〜

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お金やMMT、国債の仕組みを理解された方はこんな疑問を持つことがあると思います。

「何で国債を通して通貨を発行する必要があるんだ?実際のオペレーションは国債という名の貨幣発行だし、国の借金とかいう変な誤解も生む!現に硬貨は直接発行してるし、貨幣量は税で調整出来るんだから硬貨と同じように政府紙幣にしてしまえば良いのでは?」

というような疑問です。恐らく理論上可能ではあります。過去を遡れば明治時代初期は政府紙幣を発行していました。その後、世界の列強の制度に合わせる動きや西南戦争後のインフレの解消などの諸々の事情により今の日本銀行が誕生し、銀行券の形になりました。

ならばなぜ、やろうとしないのか?もちろん間違った貨幣観、経済観のせいでもありますし、分かっている方の中にはそういうことを主張する方もいます。ただ、国債発行という形を取ることは単に間違った考えからというだけでなく、正しい貨幣観、経済観から鑑みても…

実は結構メリットがある!

と言えます。

では、どういったメリットかと言うと主に以下のものが挙げられます。

1.金利の調整

2.即応性

3.影響度の少なさ

があります。

まず、1の金利ですが、いわゆる売りオペ、買いオペによって国債利回りを調整して、銀行の貸出し金利を調整することが出来ます。不況時に1番効くのは財政出動ですが、その際に貸出し金利が高ければ投資に対してのブレーキとなってしまいます。逆に好景気時に金利が安ければ加速し過ぎてしまいます。

続いて2の即応性ですが、財政出動や引き締めはどうしても時間が掛かります。何に対してお金を出すか、引き締めるか?での議論が必要ですし、決まったとしても手続き上の問題や多くの人に恩恵や影響が出るまでにどうしてもタイムラグがあります。1番手っ取り早い減税や増税、現金給付でもそれなりに時間が掛かります。その点、金融市場に直接手を出せる国債は、やれることについて言えば金利のみですが、即応性という観点で優れています。

最後に3ですが、やはり財政出動や引き締めは国民の資産を直接増やしたり、減らしたりしますから影響は大きくなります。特に消費税のような家計に直撃するような税金を増税した場合は過大な引き締めになりかねません。その点、国債を使った金利操作は直接国民の資産に手をつけるわけではないので、比較的影響が少ないです。景気の後退局面、あるいは加熱局面の初期にまずこれらの操作を行い、これで問題が治れば御の字でしょう!

このように国債発行を廃止し、全てを政府紙幣で景気の調整をすると、上記のような操作が行えません。国債発行が実質は貨幣発行であることを理解していれば、ただ単に紛らわしいという理由で景気に対する選択肢を狭める結果となってしまいます。とは言え、経済対策の要は財政政策ですが、上記の観点から補助的に金融政策はあったほうが良いと個人的には考えます。

いかがだったでしょうか?最後まで読んで頂きありがとうございます😊





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