現代貨幣理論 番外編〜人手不足は悪なのか?人手が足りるとマズい理由!

金額設定はしてますが、全文読めます。

とあるMMTに関する動画のコメ欄で、議論になってしまったのですが、相手方はMMTを活用して公共投資をしたら人手不足の今、そっちに人が持ってから他が困るのでは?と疑問を呈されていました。言いたい事は分からないでもありませんが、現状人手不足、人口減少と言ってもまだ生産年齢人口は7千万人以上います。人を奪い合うレベルの人手不足ではありません。と言うよりここ最近の世界景気の後退及び、消費増税による制度変更で零細企業がドンドン廃業している声があるくらいです。報道でも人手不足とか最近言わなくてなりましたよね?話が逸れましたが、本題の人手不足は悪なのか?という事ですが、結論から言います。

ある程度の人手不足は善です。逆に人余りは悪です。

これはなぜか?理由を説明する前に1950年代のインドの事例を説明したいと思います。当時からインドは人口が多く人がたくさんいたため、こんな職業があったそうです。インドの伝統衣装にサリーがあります。サリーは長い一枚布で出来ているので、洗濯すると乾かすのが大変です。と言っても我々からしたら長めの洗濯棒でも持ってきて干せば良いと思いますが、何と当時のインドでは乾かす専門の人が居たそうです。何してるかと言うと、2人でサリーの両端を持ち乾くまで突っ立ってるそうです。もうコレだけでも効率もクソもあったもんじゃ無いのが分かると思いますが、他にも排水を流すための側溝を掘るのにスコップとか使わず手で掘ってたりしたそうです。インドの例は極端ですが、人手が足りると人でやろうとするので工夫や機械を導入しようとしなくなります。しかもサリー干しや側溝掘る人達の賃金は仕事内容から考えてスゴく安いはずです。そうすると機械や道具の購入費と維持費を天秤にかけ、人のが安ければそのまま効率最悪のまま進んでしまいます。前述したコメ欄での議論で相手方は国土強靭化を目指し命を救うなら外国人を入れてでも急いでやらなければダメなんじゃないか?と言っていましたが、上記の事例を見れば分かると思いますが、もっと工期が遅くなります。足りなければ工夫したり機械や新技術を積極的に取り入れようとしますが、人が足りてしまえばそのままです。土木なんかでイメージしやすいのは測量かと思います。1点1点測っていたのをGPSを活用して効率化を計ってるそうです。やっている企業のリンクを貼っておきます。

もし、人が足りてたらこんな事をやってなかったかもしれません。旧軍のような足りなさになってしまったらもうどうにもなりませんが、まだ全然工夫と投資で生産性は向上します。そのためにMMTを活用しお金が無いとは言わせないようにしたいですね^^

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