読んでよかった 「限りなく透明に近いブルー」 村上龍
村上龍作の「限りなく透明に近いブルー」を読みました。
事前に聞いてはいましたが、本当にすごい作品。いろんな意味ですごい。村上龍さんの作品は初めましてだったのですが、これがデビュー作って恐ろしいですね。
恥ずかしながら読み終わった時はなにがなんだかわからなくて、ネットで解説を読み漁りました😅笑 なんでところどころカギカッコがないのかな?赤ちゃんみたいになんでも見ようとしたらダメってどういうこと?など色々モヤモヤしていたことが全部スッキリしました。これは間違いなく名作だ。そりゃ芥川賞取れるわと思いました。
確かに性描写やクスリの描写がリアルで生々しくて、鮮明に想像できてしまうがために読む人はかなり選ぶと思います。桐野夏生作の「OUT」ぶりに読みながら気持ち悪くなりました😅でもそういう描写が多いからって敬遠せずに、もっとそこにある深いメッセージを読み取ると、絶対にこの作品を読んで良かったとなります。
日本の闇の部分に生きる主人公リュウが、まるで他人事のように淡々と目の前で起こる出来事を語るので、不思議な感覚になりました。目の前でクスリしながら、やりまくる人たちがいて、そして自分もそれに巻き込まれているのに、どこか俯瞰してみているリュウに恐怖さえ覚えます。でもそれがリリーの言っていた「赤ちゃんみたいに物を見ちゃだめよ」ということなんですよね🤔
読み物が苦手な人や過激な描写が苦手だけど読んでみたい!という人は、先に解説を読んじゃってもいいかもしれません。そっちの方が読みやすいと思います。
一度この本を理解すると、もう一度最初から本を読み返さなきゃ!となること間違いありません。
人生で読んでおいてよかったと思う本の一冊です😌
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