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Second Career Talk #1 その② - 2021.10.17

女性のキャリア形成を支援する会社「A&CO」がプロデュースするオンラインモーニングセミナー。毎週日曜日の朝に開催しています。

その①からの続き)

まず徹底的に自分と向き合う

岡山さん はい。私もキャリアコンサルタント、森さんと同じでその資格を持っていて、その勉強もしていたんですけども、世の中にキャリアカウンセラー、キャリアコンサルタント、キャリアアドバイザー、キャリアコーチっていろいろあって。

別にそれが法律で決まっているわけじゃないし、認可事業じゃないから、実は同じことをやっているけど肩書き違うよっていう人もいるでしょうし、肩書きは違うんだけどやっている内容は同じっていう人もいるかもしれないので、名前だけでは簡単に識別って難しいとは思うんですけれども、ざっくりいいますと、キャリアカウンセリングとか、キャリアコンサルタント、キャリアアドバイザーみたいな部類っていうのは、これは完全に持論ですけれども、いまの適正に合ったお仕事を探しましょうねっていう風な、そういうお仕事なのかなって思っています。

いまのクライアントさまに合ったお仕事と世の中何があるのかな。「じゃあこれどうですか」みたいなことをやったりとか、それを「一緒に見つけましょうか」みたいな感じなアドバイスをすることかなって思っています。

三竹 クライアントさまっていうのは相談者さんってことですよね。

岡山さん そうそう。相談者さん。で、一方でコーチングっていうのは、特に私と納田さんがやっているNLP、神経言語プログラミングっていうんですけれども、それを使ったコーチングっていうのはご自身も自覚していないような潜在的な考え方とか、潜在的な能力とか、本当はこうしたかったのにとか、本人もすっかり忘れちゃっていたようなところも掘り起こして、すごく簡単にいうと潜在的な能力を、かっこよくいうと目覚めさせて、じゃあ本当は何をしたかったのっていうところを徹底的に自分を見つめ直して、じゃあ何をやりたい、「こんな仕事ありますよ」とか、斡旋は別にしないんですけれども、それはね、麻子さんみたいなところでご相談になるのかなと思うんですけれども、なんか徹底的にまず自分と向き合うっていう感じかなって気がします。

キャリアコンサルタントっていうのは、いまの適性を見極めて仕事をマッチングさせるみたいな印象が強いんですけれども、コーチングは本人でさえ気づいていない可能性を目覚めさせるっていうところを特に意識して私はコーチングしているっていう感じですかね。

三竹 なるほど。そこがちょっと私は新しいっていうか、そこって実はすごく大事なことなのに。

岡山さん めちゃくちゃ大事です。

自分ひとりだけで振り返るのは難しい

三竹 そこを振り返ったことがないですけど、一人じゃできないですよね。

岡山さん 絶対できない。絶対は大げさですけど、かなり難しいんですよ。なぜなら、私もそうですけども、みんな自分の経験値があるから限界がありますよね。

で、キャリアを振り返る質問票とか、キャリアを振り返る質問みたいな本とか大体出ていたりするから、それを買ってきて解くわけじゃないですか。解いても同じ角度でしか考えられないから同じところをぐるぐる回っちゃうわけですよ。

だけど、それを別のコーチ、コーチってその人の潜在能力を目覚めさせようっていう、目的っていうとちょっとあれですけど、そういうのを意識しながら質問を問いかけたりするので、よく私がクライアントさまにおっしゃっていただくのが、「あっ、そんなこと考えたこともなかった」とか、「すっかりこんなこと忘れていたけど、そういえばこういうのやりたかった」とか、そういうのを見つけるっていう感じなんですよね。

大人になるとみんな知らない間に世間体とか、そういうのに蓋しちゃってて自分が何をやりたいかもわからなくなっちゃってる。そういう方が、たぶん麻子さんのところにいらっしゃっていると思うんですけど。

三竹 そうなんですよね。私のところに来ていただくんですけど、結局私も問いかける質問が、これは別にアラフィフ層だけじゃなくてなんですけど、何をしていきたかというか、どういうように自分自身のバリューを作っていきたいですかって質問するんですよ。

だって、いろんな仕事があって、例えば経理という仕事があったとしても、経理っていう仕事をするために転職をするんじゃなくて、転職って自己実現のためというか、もっと飛躍したいっていうことがあるわけじゃないですか。

それが、求人票にイコールになっているわけではないし、企業の文化とか、その会社の表現も求人票に落ちているわけでもなくて、ホームページ見てくださいね、ぐらいの感じになっちゃって。

あとは、私とかが知っているこの企業ってこういう感じなんですよっていう話になっていくんですけど、でも一番の根幹のところってその人が何が一番強みで、何をやっていると楽しくって、この5年先、10年先をどう作っていきたいっていうところがまずないと、いまのお仕事とか、これがいいんじゃないですかってとても言えない感じがあって。

そこで止まっちゃうか、一緒に考えるみたいになっちゃって。私はそのコーチングのプロではないので、そこで一緒に考えちゃうっていうのはすごく非生産的かなって思っちゃったりして。

コーチングで、時間軸が流れていない人の視点を変える

岡山さん 経理っていう仕事を心から愛していて、それを本当にやりたいんだったらそれでもいいと思うんですよ。

でも、多分そういう方ってすごく少なくて、いままでやってきたから、しかもなんとか業界の事務をやってきたから、そのなんとか業界でしか探せないって思っている人がすごく多くて。まずそこから思い込みを私は取っ払っていくところからやっています。

で、本当に何をしたいのっていうのがわかれば、私自身のキャリアもそうですけど、業界なんか関係ないし、未経験の仕事も探そうと思えば探せるし、なんなら作ればいい。

さっき麻子さんもおっしゃっていましたけど、時間軸が流れていない人がけっこう多くて、その視点を変えるっていうのもコーチの仕事。

目の前の仕事をパラパラ漫画的に、目の前のこれをやってる、これやってる、これやってる。「じゃあ、5年後は?10年後は?」「考えたことないです」っていう風になって、5年経っちゃって、「あっ、どうしよう」ってなっちゃうから、いまのこの人生続けたら5年後どうなる、10年後どうなる?じゃあ、どっちの選択肢いま選ぶ?っていうことも普段は過ごしていると考えることがないので、そういうところも気付かせる、気付いていただくみたいな質問もしていると思います。ですよね、小恵子さん。

納田さん はい。そうですね。森さんのお話や麻子さんのお話を聞いていて思ったのが、いまはやっぱり男性よりも女性のロールモデルっていうのではないですけど、やっぱり周りに参考になる方が少ないっていうのが。

そもそも、女性が進出しはじめてから定年される方自体が少ないっていうのと、なので、先ほど麻子さんもキャリアの教育みたいなのがなかったっておっしゃっていましたけど、多分ぎりぎりこのセカンドキャリア世代ってどちらかというと、なんか嫁としてどうするかの教育のほうが、そっちのほうが、なんか母として、妻としてみたいな、女性はどうあるべきかのほうが教育としては色濃かった気がするので。

要はいま必要なものが全然違うので、どうやって考えればいいのかがそもそもまったくなかったから、先ほどりえさんがおっしゃっていたみたいに視点もないですし、やっぱり考えてこなかった部分を質問されてもすぐ出てこないですし、なので、やっぱり「何をされたいですか」って言われて、そこに一番詰まる。

だから、何をしたいかっていう前に、先ほどおっしゃっていたように自分が何が好きでっていうところから、そこからコーチングとか、掘り下げていって、自分の価値観ってなんだろうみたいなところで。

そこができると自分の選択の軸ができるので。何を選んでいいかがやっぱり、考え方もですけど。

資格を取る前に、自分はどうしたいのか、どう在りたいのかを考える

岡山さん それをすごい考えていって「じゃあ、なんか動かなきゃ」とか言って、まあだいたい次の選択肢が、資格を取るか、大学院に行く。

森さんもおっしゃっていましたけど、それで道が開ける方もたしかにいらっしゃいます。いらっしゃいますけど、大概の人が資格ばっかり増えていって変わらないっていう人も世間には多い。

森さんはちゃんと活動に繋げてらっしゃいましたけど、そんな方も本当に一部だと思います。

じゃあ、なんでそうなのっていったら、なんのために資格を取るのか、要は、どういう人生歩みたくて、どういうキャリアを歩みたくて、だからこの資格を必要なんだ。だから社会人大学院に行くんだ。みたいな風にしないと、「行ったらなんとかしてくれるでしょ」みたいな思考だと、やっぱり変わらないんですよね。「資格さえ取れば道が開ける」みたいな。

森さんみたいにこうやって活動されてらっしゃる人の話を聞いちゃうと「そっか、資格だけ取ればすぐ活動できるんだ」みたいになっちゃっていくけど、その前にまずは自分はどうしたいの、どう在りたいのっていうところを自分と向き合う。

だけど、自分と向き合うって私自身もそうですけど、自分のことって自分が一番わかんないんですよ。だから私だってちょっと行き詰まるっていうか、ちょっと「うーん」ってなったときは、他のコーチと話したほうがさっさと解決する。それは、別の脳みそを借りるから。

時間ってもったいないじゃないですか。だから、さっさと相談して、さっさと解決して、さっさと行動しないと資格も意味がないから。

三竹 そうですね。やっぱり目的と手段が逆になっちゃう。

岡山さん そうそうそう。

三竹 目的が見出せないから手段の動きに入るみたいな。目的というか、こうありたいっていう。

いまけっこう質問のところにも「10年切っているので」というような、やっぱり定年っていうのが。

これは目的じゃないんですけど、ただベンチマークはありますよね。定年っていうような、やっぱりそこがくると年収も減っちゃったりとか、けっこう変わっていってしまいますよね。

森さん そうですね。雇用形態も変わるし。はい。

三竹 そこに向けていまの森さんの心情であったりとか、目的ってなにかこういうようにって置いているものってありますか。

別にこれは正解とかではなくて、森さんが一番すごくこの問題の当事者の方で、森さんが行動を起こしたので私たちもいまこれをやっているっていうところも実はあるので、そのあたりいまどんな風にお考えになってらっしゃるのかなと。

その③へ続きます


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