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【読書感想】水底フェスタ

『水底フェスタ』 辻村深月

「自然を切り崩し、ロックフェスを誘致する以外に取柄もない山村。田舎特有の、窒息しそうな閉塞感に苛立つ高校生の広海は、突然村に戻ってきた地元出身の有名モデル・由貴美と出会い、囚われてゆく。ある晩彼女から「村への復讐に協力してほしい」と持ちかけられ、広海は求めに応じるが、実は由貴美には“真の目的”があった。そしてフェスの夜、取り返しのつかない事件が二人を襲う──。新直木賞作家による傑作長篇。息を呑むラストまでページを繰る手が止まらない!」  _______ Amazon紹介分より

辻村深月さんの本読み終わりました。
私が好きな作家さんです。
前回の「子どもたちは夜と遊ぶ」を読み終わり、次は「僕のメジャースプーン」を読むつもりだったのですがこちらを先に読んでしまいました。

こちらも読みごたえがあり、面白かったです。
彼女と出会い、嘘や裏切り、狭い世界の中での人間模様が描かれていました。
二人が出会うことは偶然か、必然か。誰にも分からない。
二人が出会ったのは歪であったのかもしれないけど、惹かれあったのは事実であったと思う。

最後は由貴美も救われて欲しかった。
二人には幸せになって欲しいと思う飛雄の気持ちは自分勝手なものだけど真実だったと思う。でも結果的に幸せにはなれなかった。

最後広海はノートを持って出たってことは告発しに行ったのかな。
達哉は必ず見つけ出してほしい。そして由貴美も。
全てを明らかにすることで広海も救われる部分もあると思う。
由貴美の父はやっぱり飛雄だったのかな?
疑問点がいくつか残るけど、辻村さんの小説は読み終わってまた最初から読み直したい、という気持ちにさせてくれます。

水底フェスタのアナザーストーリーとかあったら読んでみたいな。
また引き続き辻村さんの本読んで行きたいと思います。
今度こそ「ぼくのメジャースプーン」を読みます^^


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