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2022/05/21 簡単に冷やし中華で

 起きて、太陽の光を浴びるために窓を開ける。いつのまにかあんなにピヤピヤと啼いていた山の鳥も来なくなって、遠くに雀のような声を聞くのみ。

 弁当。今日はオットのもののみ。もりもりだ。

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 昨日の息子1の弁当と対して変わらない。更にタレに漬け込んでおいたタンドリーチキンと卵焼き、きゅうりとキャベツの塩昆布味、ブロッコリー。

 腹痛はあるもののまあ無視して読み物・書き物。日記を打っていると息子1が起きてきた。午前10時。すぐにお菓子でしのごうとするので止める。やり取りの結果、前倒しで昼ごはんを食べることに。用意していた冷やし中華を作る。

 今年初の冷やし中華。見出し画像がそれで、息子1の大盛り。2人前パックの1.5人前ぐらいは盛り込んだ。コンビニのものも好きだけれど、茹でるところから作った麺は格別。そうして茹でて、錦糸卵も焼いて、具を切って作った割に15分で出来た。

 以前ネット上に「作ってもらう分際で『簡単に冷やし中華でいいよ』とか言うな」みたいな論があって、そりゃあそうだなあ、と思ったことを思い出した。私もこうして作りながら、めんどくさ、と確かに思った。たかが15分でこんなことを思うのはこの15分の濃さにあるんだろうと思い至る。それぞれの具を完成させる工程をいくつも同時進行で複雑に組み合わせてうまくいっての15分で完成だからなあ。それにしても15分は私にしては出来すぎていて気持ち悪い。ものすごくゆるく雑に作ったのに。
 15分で作って15分で食べ終わった。食事とははかないものだ。

 隣のリフォーム工事。土曜もやっている。洗濯を干すために窓を開けたら職人さんと顔が会ったので互いに会釈。相変わらず激しくBGMが流れていてそれは沢田研二の『カサブランカ・ダンディ』だった。ジュリーが「あんたの時代は良かった」と甘い声で歌っている。ああ久しぶりに『おまえにチェックイン』とか聞きたいなあ、と思うもどんな検索をして次々と懐かしいものが流れるように出来るのか、と思う。サブスクだろうけれど、どんなやつだろう?

 ジュリーはセクシーの権化だったなあと思う。今はもう、なぜか肖像写真の伊藤博文に似ていてびっくりするけど。
 この動画の演奏がとても良い。かつてあった歌番組『夜のヒットスタジオ』のバンドマンたちはものすごい演奏能力が高くて、誰のどの曲の演奏を見ても余り外れはない。イヤモニもしない時代にこのグルーブ感かよ、と思う。

 リビングですごい目をして友達と通信でゲームしている息子1に「古い曲流れてた」と言うと、「真っ赤な林檎をほうばる~」と『年下の男の子』を歌い出す。おお、まあまあ同時代だ。

  考えてみれば40年以上前では無いか?息子にとってのそれは私にとっては1940年代で戦争だし、自由な歌はない時代だ。高校時代の私はそんな時代の歌は酔った祖父が歌うものぐらいしか聞く機会もなく、それ以前に古臭くて好きじゃなかった。時代との交差の具合が、息子と私ではぜんぜん違うな、と思う。私と息子は一続きの時代であるけれど、その上、更にその上とは色々と文化的に切れ目がある。戦争だけでなく科学技術や生活レベルや色々が関わっての切れ目。ここのところのことはよくよく考えたいし、なんか書きたいな、と思う。

 夕方、腹痛で沈没。このところ腹痛が多くていけない。病院に行っても体はなんともないと言われるのがオチなので収まるまで付き合うしか無い。こうして私のことなのに、意識側と体側が協調しない感じは続いていく。

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