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アジアやアフリカを中心とする、新興国および新分野での挑戦や価値創造を提供するコンサルティング及び投資会社AAIC https://www.aa-ic.com の投資関連のレポート… もっと読む
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先行きが不透明な中でも大きな期待:IT立国ウクライナの魅力

【上記写真:Presentation of the Diia portal and mobile application】 (出典) Anton Filonenko, Ministry of Digital Transformation of Ukraine いつ戦争は終わるのか?そんな戦時下でもITセクターは成長2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻以降、ウクライナがニュースにならない日はないほど、世界が戦況を日々追いかけています。しかし、実はウクライナは知られ

タンザニアの新農園について(2023年5月進捗報告)

今回は弊社グループも運営に携わっているタンザニアの新農園について、直近の写真も添えてご紹介したいと思います。 (詳細については今後様々な形でご案内させて頂く予定ですので、ここではごく概要をお伝えさせて頂きます) タンザニアでコーヒー農園を運営ご縁がありまして、AAICのグループ会社であるOSTI社が運営に携わっているコーヒー農園があります。約1,763ha(中央区の約1.8倍)という広大な面積です。 こちらは東アフリカにあるタンザニア国の北部、キリマンジャロの西方に位置し

VUCA時代に必要な中長期戦略!「シナリオプラニングの勧め」

2022年は「米中対立の激化」、「ロシアのウクライナ侵攻」、「リセッション(景気後退)の可能性」など波乱の1年となりました。今年に入ってからは、シリコンバレーバンク(SVB)の破綻やクレディスイス(CS)の経営問題に代表される金融不安など、昨年時点では予期していなかった出来事をきっかけとした世界的な景気後退への懸念が広がっています。 VUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)の時代と言

ASEAN市場はどう変わったか? 「コロナがもたらしたヘルスケア業界の今」

 再び日本、アジアで新型コロナが猛威を振るっています。私が住んでいるシンガポールは、人口約545万人(2021年9月)ですが、1日に1万人を超える新規感染者が出ています。一方で、外食制限やイベント規制などはなく、ASEAN諸国を始め、海外への移動もほぼ自由に出来るようになりました。Withコロナ時代に突入したASEANですが、ヘルスケア業界では新型コロナによりいくつもの観点で大きく時計の針を進めることになりました。  今回は新型コロナによってもたらされたヘルスケア業界の変化

アフリカでの日本のプレゼンスとグローバル人材育成の要件

 2021年、外務省による日本の海外在留邦人数は135万人。長期滞在者が81万人、永住者が54万人である。日本の人口全体1.26億人の約1.1%に相当する。  韓国では400~600万人が海外で生活しているといわれており、人口の15%相当である。欧州も同様で、オランダ、アイルランド、北欧などでは、職を求め国外に居住することは当たり前となっている。欧州や米国で働くことは一般的で、ドバイやアフリカ、アジアでも多くの人が働いている。 縮退する日本と、その処方箋 今後、日本市場は

アフリカスタートアップ、 2022年はケニアに注目!?

2022年も3ヶ月が経ちましたが、アフリカスタートアップの勢いはどうでしょうか?3月1日時点で累計11.2億USドル(約1,360億円)を調達*しており、単純に6倍すると年間で8,000億円、過去最高を記録した昨年を超える勢いです! 特に注目したいのが、勢いを取り戻してきたケニア。今回は前半で2021年までのトレンドをおさらいしてから、後半で今年のスタート(第1四半期)について触れたいと思います。そして、ロシアによるウクライナ侵攻の影響についてもコメントします。 *Disr