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陸前高田のいきづかい。

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2015年から通っている陸前高田(主に漁師町広田半島)での記録。 写真を交えつつ、感じたことや考えたことを綴る。
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2018年10月の記事一覧

土とばあちゃんと野菜の日 / Rikuzentakata

広田町に行ったときにほぼ毎回立ち寄るのが、のぶこばあちゃん家。 畑で一緒に土を耕したり整えたり種を植えたり、なった野菜を収穫したりする。 それだけなんだけど、ただひたすらに心臓がぶよぶよに溶ける時間。 土をさわって、野菜が根をはって強くのびてるのを見るのが楽しい。 トンボにもモンシロチョウにも「わ〜!!」って言える。 「こんな大きいのなってっよ〜〜〜〜!!」って叫べる。 野菜が元気に実をつくることに喜べる自分を確認しにきてるような。 自分がここにいる意味なんて考えず

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せかいは猫でできている② / ぜんぶ陸前高田編

青い風のふいた日 / Rikuzentakata

予定していた7日のおまつりは、台風が来て8日になった。 7日は一日中風が強くて、呑気に散歩してたら海風がびゅうびゅうとかじゃなくドッカーンドカン吹いていて、工事現場に積んであった砂の嵐に巻き込まれて、いたいいたいと叫んだ。 8日のおまつりの日は、嘘みたいな秋晴れの日でそれはもう気持ちよかった。 撮った写真を見たら、青かった。 太平洋の広がる海と、真っ青で高い空に、ぽつんと荘厳に立ったはしごをみんなで見上げた日。 もしかしたら今まで陸前高田で撮った写真の中で一番鮮やかで賑

牡蠣たちは海からあがってくるとき、怪物のようだった/Rikuzentakata

晴れた日の綺麗な海と朝日を見て、写真に収めたかった。 そんな期待もかなわず、どよーんとしたくもり空で太陽はもやもやと世界を静かに明るくする日だった。 カメラを手にする機会が前より増えてから、わりとどんな天気も好きになることができてきた気がする。それぞれの天気に個性があって、楽しいからね。さすがにポートレートとか撮るとき重い曇り空で陽キャラな人を撮るのは萎えるけどね。 ・・・・ 今年の6月に一度訪れた陸前高田市小友町の牡蠣養殖場・マルテン水産に再訪した。単純に、その町に移