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9/3 月曜日 秋めく嵐の気配の予感

新宿に20階(だっけ?)を構える大規模服飾学校を5ヶ月で中退してから、圧倒的に年上との触れ合いが多かった。

仲良くなる人は大抵年齢が上の人で、同い年は学生時代の友人以外はポンと浮かばない位。年下は数人いるのかな?といいつつも、具体的にすぐ浮かぶのは1人(今やゴールデン街で自分の店を切り盛りする、酒灼け声が勇ましい人気店のママになっている)。


そうだ、本当に年上の友達が多かった。
アパレル時代に知り合った、可愛がってもらった5才上の先輩にクラブでふわふわと踊る楽しみを教えてもらって、ドトール時代の先輩の9才上の写真家の人に一眼レフカメラを譲ってもらって、やはり9才上のその相棒の写真家と美術について表現について作るということについて喋りまくった。

ネイルの学校を通して25才の時に72才のお友達が出来た。同じスクールに通うクラスメイトのそのご婦人は、元宝石関係の経営をしていた方で背筋がシュッと伸びて明らかに元美人、現在おばあちゃまの類の人で、話す度に刺激をもらえて大好きだった。


年上の友人達から刺激をバシバシ受け、世の楽しみ方を色々と教わり、可愛がってもらって今の私がある。土台を作ってくれたのは紛れもなく、20代で知り合った年上の沢山の人達。


31才の今、今までの友人達も(自分も)結婚や出産などでライフスタイルが変わって付き合いががくんと減ってしまった。数年前から感じていた何かの変わり目の境界線はどんどんとハッキリした線に代わっていると思う。

ただ、31才になって今、年下の友人が増えつつある。年下の子ってどう触れ合ったらいいかわからなくてそこまで密に仲良くなれる事がほとんどなかったんだけど(リードするのが苦手なので、自分が流れを作らなきゃと思うと変に空回りするタイプ)、真っ盛りの子達って可愛くていいなと思うようになった。20代、何者かになりたくて、なりたい癖に正しくもがけなくて、ただプライドばかり高かったあの頃。当時は出口なんか永遠にない気がして他人を羨んでばかりいたはずなのに。あの時代を思い出すとあーーーーもうね、そりゃもう眩しいんだよ!!!!心臓ギュッとしちゃう!

お友達になれるみたいなのだ。
ネイルのお客さんとこれからは友達として、関係を続けていきたいねと約束をして見送っているこの数日。年下の友人 の存在に うまくできるかなーだいじょぶかなーー幻滅されないかなーと緊張もしてるのだけど、只々とにかく嬉しい。

閉店が決まってから私の人生じゃないみたいな経験が多い。そんな大層なもの、もらえる種類の人間だと思ってなかったのに。勿体ない言葉を、自分に向けての涙をくれるって、なんかもう、冷静に考えたらすごすぎて鳥肌が立つ。いつの間にそんな眩しいものをもらえる人生になったんだっけ?1人で暮らし始めた時はあんなに孤独感で充満されてた心が、この家に住んだ4年半程でガラリと変わっていてただただびびる。


年下のお友達たち。これから皆んな、どうにでもなっていくんだろうなぁ、なんかそういうのも楽しみだ。



(引っ越しの片付け準備で昔のらくがき帳を見つけたら、思った以上に描けていた。せつなさとかさみしさとかを全部らくがきにぶつけていた20代前半の迷いまくってたあの頃。)