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【数値大公開】エンジニア採用で一番効果が高いダイレクトリクルーティング サービスは「○○」だった。

前回の記事の続きで。
引き続きソフトウェアメーカーのエンジニア採用支援をさせていただいる。

前回の記事が思った以上に反響が高かった。

前回に引き続き、どんなテーマにしようかと迷っていたところ多くの方に書いてほしいという要望をいただいたので今回はこれにする。

「エンジニア採用で一番効果が高いダイレクトリクルーティング サービス(媒体)はどれか?」

エンジニアの採用支援の依頼をいただく際、最近一番多くいただく質問がこれ。

私の答えは…
「一概にこれがいいとは言えません」です。

それは業種、企業ブランド、求める要件、採用したいポジション、業務内容、年収、かけられるコスト、運用できるリソースなどなどによっても違ってくるからです。

採用チャネルの中でなぜダイレクトリクルーティングをやろうと思ったのか?を伺うと理由がフワってしているケースが多い。

ダイレクトリクルーティングを始めようと思った理由ランキング

-よく聞くダイレクトリクルーティングをはじめる理由-

1位:
人材紹介サービス(=人材エージェント)経由での採用が多く、採用コストが嵩んできているので削減したい。
2位:有効応募者を増やしたい。
3位:求人広告経由で採用ができなくなってきた。

*有効応募者とは:自社の求める要件を満たしている応募者のことを指す。
近年、人材紹介サービス(=人材エージェント)は多少要件を満たしていなくても推薦をしてくるので、その工数削減をしたいという企業の声が多くなってきている。

ダイレクトリクルーティング サービスの相談をいただく際に感じる本音

私が感じることはいつもこんな感じです。

-ダイレクトリクルーティング サービスの選定理由を聞いて感じる本音-

・なぜその媒体をチョイスしたんだろう?
・あー。ダイレクトリクルーティング サービス企業にうまくはめられてるな…

ダイレクトリクルーティング サービスの選定が曖昧。
見える数字だけで、見えない数字を汲み取っていない。


確かに、「ダイレクトリクルーティング おすすめ」や「ダイレクトリクルーティング ランキング」と調べるとずらっと広告で埋まります。

「ダイレクトリクルーティング おすすめ」での検索結果

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「ダイレクトリクルーティング ランキング」での検索結果

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そして数多くのサイトが「ダイレクトリクルーティング」というキーワードでSEO対策をしていて上位にはこんな記事がたくさん。

-「ダイレクトリクルーティング」で検索すると上位表示される記事-

『ダイレクトリクルーティングの解説とおすすめサービス13選ご紹介』

『中途採用サイト(ダイレクトリクルーティング)の価格比較やランキング』

『ダイレクトリクルーティング とは?中途採用おすすめサービス5選』

『「ダイレクトリクルーティング」とは?国内サービス総まとめ』

確かにこれだけ多くの記事があれば迷いますね。。。

ここから…

-大体の流れ-

複数のダイレクトリクルーティング サービス企業に問い合わせをする。



各ダイレクトリクルーティング サービスについて話を聞く。



すると、こんなことを聞かれる。
「現在使っている採用チャネルは何か?」
「比較検討している他社のダイレクトリクルーティング サービスは何か?」

当たり前ですが、他社のダイレクトリクルーティング サービスよりも自社のダイレクトリクルーティング サービスを利用いただいた方が効果的であると営業してきます。
なので、明確な判断基準がないと本当にもったいない結果になる。

多くの企業が複数のダイレクトリクルーティング サービスを併用することは想定していないので、どれかひとつをチョイスしようとしていると思います。

理想は複数のダイレクトリクルーティング サービスを併用し、一番効果の高いものだけをチョイスしたいのですがコストの関係などで難しい。

そんな背景から、複数のダイレクトリクルーティング サービスを使いエンジニア採用において一番効果の高いダイレクトリクルーティング サービスランキングをご紹介したいと思います。

先ほどもお伝えした通り、どの企業にも一概に当てはまるわけではありませんが、大体同じような結果になります。







「返信率」から見るダイレクトリクルーティング サービス ランキング

返信率が一番高かったものをまとめました。

「返信率の高い低い」で、どのダイレクトリクルーティング サービスを利用するかを選定することはないと思いますが、「当社のダイレクトリクルーティング サービスは他社のサービスよりも返信率が高い」と提案されるダイレクトリクルーティング サービス企業もあるので掲載しています。

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■前提 
*スカウトメールと求人票は全て同じ内容。
 実際に使った文章はこちらの記事より。
*2019/9〜2020/3までの期間で満遍なく配信。

-「返信率」から見る「ダイレクトリクルーティング サービス」ランキング-

1位(61.1%):Green 「会いたい送信」
2位(7.9%):ビスリーチ
3位(5.9%):Green「スカウト」(面接確約スカウト含む)
4位(2.3%):HackerBase Jobs、doda Recruiters

まとめ

・「返信率」は、配信のための時間工数に対してどれくらいの応募=効果があるのか?を示す指標。
・少ない労力で応募数が多い方がもちろん良い。
・ダイレクトリクルーティング サービスの特性によって変化する。


「応募率」から見るダイレクトリクルーティング サービス ランキング

続いて、応募率です。
*スカウト配信→カジュアル面談→応募→面接→内定というフローです。

最近は「転職在層」向けだけではなく、「転職在層」向けにアプローチするダイレクトリクルーティング サービスも続々と出てきているので、掲載しました。

配信して返信があった方に対する面談率が低かったり、面談後の応募率が低い場合は、そもそもそのダイレクトリクルーティング サービスは適切ではない可能性が高い。

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-「面談〜応募率」から見る「ダイレクトリクルーティング サービス」ランキング-

1位(94.1%):Green 
2位(90.9%):doda Recruiters
3位(70.3%):ビズリーチ
4位(27.3%):HackerBase Jobs

まとめ

・「面談〜応募率」は、転職在層がどれくらいいるのか?を示す指標。
・同じ時間を使うにしても応募率が高い方が効率は良いと言える。

その他:
ここでは触れませんが「面談数/返信数」でも在か在かがわかります。
返信はあるのに面談に進まないのは在層が多いか、自社への優先順位が低いかのどちらかだと思ってます。


「内定数」「決定数」から見るダイレクトリクルーティング サービス ランキング

続いて、一番重要な「内定数」と「決定数」です。
いくら返信率が高くても、面談〜応募率が高くても内定、決定が出ないことには意味がない。
これが見えないと、最終的にどのダイレクトリクルーティング サービスを使うべきかが見えてこないです。

結果はこちら…


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-「内定数」「決定数」から見る「ダイレクトリクルーティング サービス」ランキング-

1位(内定数 3名/決定数 2名):doda Recruiters
2位(内定数 1名/決定数 1名):ビズリーチ、Green

まとめ

・「内定数」=自社の求める要件を満たす人材がそのダイレクトリクルーティング サービスにいるかどうかがわかる。
・「決定数」=そのダイレクトリクルーティング サービスが自社と競合を比較して勝てる可能性があるかどうかがわかる。

「エンジニア採用で一番効果が高いダイレクトリクルーティング サービスは○○」


で、結局どのダイレクトリクルーティング サービスがいいんだっけ?

ここが一番重要。

「ダイレクトリクルーティング サービスの費用」や「配信をする工数」、「面談をする工数」なども踏まえたまとめがこちら。

各ダイレクトリクルーティング サービスにおいて、「1名決定に必要なスカウト数」を見る。

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-エンジニア採用で一番効果が高いダイレクトリクルーティング サービス ランキング-

1位:doda Recruiters
∟決定数:2名
∟採用単価:90万円
∟決定に必要な配信数(スカウト数):442名

2位:Green
∟決定数:1名
∟採用単価:150万円(勤務地により金額変動。導入費用含む。)
∟決定に必要な配信数(スカウト数):908名

3位:ビズリーチ
∟決定数:1名
∟採用単価:175万円(導入費用により変動。)
∟決定に必要な配信数(スカウト数):963名

*年収は600万で算出しています。*年収は600万で算出しています。

まとめ

・「返信率」や「応募率」が高くとも、決定が出ないことには意味がない。
・「配信数/決定数」より各ダイレクトリクルーティング サービスにおいて、決定を出すために必要な配信数がわかる。
・決定を出すために必要な配信数がわかれば、工数対効果が見える。
・過去の自社の数字を見比べながら、シミュレートし決定した方が良い。
・採用コストなのか?工数対効果なのか?何で意思決定するのか基準を持つことが大切。

これも参考になりますので、是非ご覧ください。


あと前回の記事を取り上げていただいたまとめ記事が『Biz Hint』の人気記事ランキングで1位になったとか。

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ありがたや〜

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