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CMSも保守が大事です

あなたの会社のホームページ、
「CMS」入っていますか?

CMS入っているよ、という方。
ちゃんと管理できていますか?
入っているだけで
使ってないのなら
たいへんもったないです。

今日の記事を読むことで
ホームページに入っている
CMSについてと、
そのメリットや注意点がわかります。

CMSとは


「CMSって何?」という方。
CMSとはカンタンに言えば
「ホームページ更新システム全般」を指す略語です。

ホームページに掲載されている
テキストや画像(内容:コンテンツ)を
追加したり、差し替えたり(管理:マネジメント)
できるシステム。

Contents Management System

が正式名称です。

代表的なものは
「Wordpress」というものがあり、
名前くらいは聞いたことがあるかもしれませんね。

CMSは大小様々なホームページ制作会社が
開発を行っており、
無数にあると言っても過言ではありません。

多少の違いはありますが、
やれることは
どれもほぼ同じ。

・ホームページに掲載されているテキストや画像を追加する。差し替える。削除する。
・レイアウトを変えることもできる(※できないCMSもある)。

CMSのメリット

ではCMSを入れることで
何ができるのか?
どんなメリットがあるのか?
ということですが、

簡単に言えば
「特別な知識がなくてもホームページの情報を変更できる」
ということ。

ホームページを変更する場合、
通常はHTMLと呼ばれるホームページを
構成する言語の知識が必要不可欠で、
レイアウトを組んだり、装飾を付けたりするまでになるには
習得に時間がかかる専門技術です。

知識が無いまま当てずっぽうで変更すると
ページの表示が崩れたり、
ひどい場合はページ全体が真っ白になったりします。

危険ですね。

知ってのとおり
ホームページは世界中に広く普及していますが、
実際は結構デリケートな造りになっています。

そんなデリケートなホームページに変更を加えたい時、
必要な技術の習得をすっ飛ばして
ホームページを変更できる、
とても便利なもの。

※とはいえ、CMSを使用して変更できる箇所には制限があるケースも多いです。
何でもかんでも変更できるわけではなく、
「変更が頻繁に発生する箇所」をピンポイントで
変更できるようにしてあるケースが多いですね。


現在のインターネット集客で重要なことは
「ホームページは作るだけではだめで、更新し続けることが重要」
とされています。

「ホームページのお知らせ欄の最終更新日が5年前の会社に依頼したいか?」
ということを想像すればわかるでしょう。
更新は大事ですね。


CMSの注意点

「よし、メリット大きいからすぐCMS入れよう!」

と思うかもしれませんが、
お待ち下さい。

CMSにもデメリットというか、注意点があります。
ではそれはなにか。

主にはこの4つ。

・不具合の対処の体制
・不正ログインなどのセキュリティ対策
・データのバックアップ体制の整備
・融通が効かない


・不具合の対処の体制

システムというものはどんなものでも不具合(バグ)を必ず含んでいます。
何しろシステムを作ったのは神様ではなく人間です。
人間の手で行うものだからミスや問題が含まれるのは当然。

「バグの無いプログラムは存在しないがデバッグの不可能なプログラムもまた存在しない」
なんてセリフがとある映画の冒頭のシーンにもありましたね。

たとえば、
あなたのパソコンやスマートフォン、
OSアップデートやアプリのアップデート、
していますよね?

アップデートは機能追加よりも
「不具合修正」の方が多いのではないでしょうか。

動かしてみて、初めて生じる問題。
様々な要素が組み合わさったときだけ生じる特殊な問題。

システムとは
そういう事が起きるものなのです。

取引しているホームページ制作会社さんが
不具合対処をフォローしてくれれば良いのですが、
作りっぱなしであとは
何のサポートやフォローもない会社も無くないようです。
(契約上、そうなっていることもありますが)


・不正ログインなどのセキュリティ対策

ホームページを変更するためのCMSは
表にはでてこない領域に
管理ページがあるケースがほとんどです。

しかし。

表には出てこない、と言っても、
ちょっと知識がある人なら、
CMSの管理ページに辿り着くのは容易です。

例えばWordpressなら

http://[ホームページのアドレス]/wp-admin

これで管理ページにたどり着けてしまったとしたら
かなり危険。

あとは総当たりでログインできるか試せばよいだけです。
「いやいや、そんなの人間がやるの無理でしょ」
と思うかもしれませんが
「攻撃するためのシステム」も探そうと思えば探せます。

何百万件というログインテストもボタン一つでOKです。

そもそも wp-admin で管理ページが露出しているような場合、
防御対策が甘いケースが多く、突破もしやすい。
…まさか管理者IDを「admin」
パスワードを「123456」とかにしてないですよね?笑

そのため、まずはこの管理用のアドレスを秘匿したり、
総当たり攻撃食らっても10回くらいログインに失敗したら
一度すべてのログインを停止させ、
管理者へメール通知する、などの対処しておくのが基本。

ほかは管理者ページを見ることができる
機材やネットワークを制限する、など、
セキュリティ対策は多段階での防御が重要です。

このあたり、
疎かになっているホームページはまだまだ見かけます。

もしもホームページが改ざんされるようなことがあると、
事業そのものにもダメージが大きいですし、
信用問題にも関わります。
CMSのセキュリティ対策は必須と言って良いでしょう。


・データのバックアップ体制の整備

3つ目。バックアップの体制の整備が必要です。

CMSに登録されているデータは
「データベース」と呼ばれるデータ格納専用領域に格納されているか、
またはホームページのサーバーの中に画像やテキストデータが一緒に格納されているかの2パターンがほとんど。

万が一、システム不具合やサーバー障害、
または誰かが誤って削除してしまった…
そのような事故が起きる可能性はゼロではありません。

そんな時、バックアップ体制がしっかり整っていないと、
失ったデータは二度と復元はできません。

データの追加や変更がカンタンにできるということは
消し去るのもカンタンです。

数年に一回程度、このようなニュースはありますね。
かなり前ですが
とある企業さんが操作を誤って
多数の取引先のデータを削除してしまったことがありました。
(想像するだけで恐ろしいですが・・・)

参考記事:
ファーストサーバ障害、深刻化する大規模「データ消失」:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2600L_W2A620C1000000/

でも人の手でやるということは
そのような事故のリスクは常にありますし、
それ以外の不具合や障害などで
データが読み取れなくなることもゼロではありません。

そんな時でも、
定期的に毎日、または毎週などで
データのバックアップを残しておけば
最悪そこまでのデータは復元できます。

システムを運用する場合は、
バックアップの体制も重要です。

※復元操作も重要です。
バックアップだけでなく、復元できるかも試しましょう。 
対応手順、操作手順なども関係者間で共有が重要です。
バックアップデータだけあっても
「復元操作したら失敗した」
「復元したらデータがおかしい」
「そもそも復元の仕方がわからない」
これでは片手落ちです。


・融通が効かない

システムというものは基本的に
「特定の処理に特化して作業を簡略するためのもの」
という性質が強いものです。
(Wordpressなら「記事更新がカンタンにできる」など)

そのため、システムが最初に作られた設計から
外れるような機能を
追加や変更するのは難しいケースが多いです。

「上にあったものを下に移動させるだけ」
みたいなことでも
導入したシステムの設計と
作り方次第では不可能なこともあるのです。

専門家ではない人が見ると
「え!?そんなこともできないの?」
みたいに思われますが、
できないものはできない。

※厳密に言えば
「不可能ではないけど、時間と作業費用がかかり、双方に見合わない」
というところ

融通が効かない事が多いことも注意点ですね。


まとめ:CMSは便利だけど、やっぱり保守が重要。

というわけで
CMSについてと、そのメリットデメリットをご紹介しました。

この記事はメリットよりも
注意点をあえて強調した内容にしました。

理由としては、
CMSのメリットについての内容は
ネット検索や資料でよく目にしますが、
デメリットや注意点を
ほとんど案内してないケースをよく見るからです。

今の時代、
事業者のホームページに
あれこれ情報を追加や変更するのは
当たり前のように行われていますよね。

「特別な知識がなくてもホームページの情報を変更できる」

ということはとても魅力的。

でも忘れないでほしいのは
良いことばかりではない、ということ。

システムの導入を軽く考えてはいけません。

今回ご紹介したCMSの注意点

・不具合の対処の体制
・不正ログインなどのセキュリティ対策
・データのバックアップ体制の整備
・融通が効かない

導入するなら
これらもしっかり頭に入れて導入しましょう。

中には独学で勉強して
WordpressなどのCMSを
自社のホームページに組み込んでしまう
社長さん従業員の方もいますが、
すべての人がそれをできるわけではない。

無理に自分たちだけでなんとかしようとせず、
専門家で、しかも信頼の置けるホームページ制作会社さんに
ちゃんと対応してもらったほうが良いのは
間違いないと思います。

デメリットや注意点も
しっかり話してくれる業者さんこそ、
むしろ信頼できるのではないでしょうか。

今日の記事はここまで。
最後まで読んでいただきまして
ありがとうございました m(_ _)m

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