せっかく死んだのだから <小説執筆>
私のこれまで書いたミステリは、あまり人が死なない、というか殺人シーンが少ない方だと思います。しかしミステリはお約束ごととして、人が死んでそこから探偵が登場し、犯人の動機を推理していくという流れがあります。
(コージーミステリはまた別ですが)
現在、新作のプロットをあれこれ考える中で、ちょっと「いけるかも」という思いつきがあり、それが「不思議な死体」をテーマにしたストーリーです。これまで考えてきたプロットを思わず「横に置いといて」としたくなるようなアイディアです。
普段、死体をそれほど書かないからこそ、「せっかく死んでくれたのだから」劇的に死なせてあげたい。
「どうせ死ぬんだから」、読者が驚く死に方で逝って欲しい、と思うのです。
別の言い方にすれば「納得して死んでもらいたい」と言うことでしょうか。これは作者も読者も、死ぬ登場人物も、です。
必然性のある死体にしたい。
今、思いついた「不思議な死体」を磨いて、冒頭の大きな謎として据えられれば、それが小説のエンジンとしてぐいぐいとストーリーを先へ先へと、運んでくれそうな気がします。
少し考えてみようと思います。
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