こんにちは。あーさと申します。 働く人がやすらげる空間を探し続けています。 今月は、秋の夜長の独り言…、エッセイです。 はじめに、質問です。 あなたはだぁれ? 私はだぁれ? ------------------------------------------ ハロウィンが好きになったのは、25歳を過ぎた頃だったと思う。 昔は、嫌いなイベントの筆頭だった。ホラー映画やお化け屋敷は、今でも苦手だ。では、何故だろう? ハロウィンを好きになった理由を考えてみた。 ---
こんにちは。あーさと申します。 働く人がやすらげる空間を探し続けています。 最近は、"交渉" について読書をしてみました。 はじめに生きていく上で、利害関係の調整は避けられませんよね。 あなたは、交渉が得意ですか? ------------------------------------- 「明日10時までに、仕上げて」 ある日の夕方、上司の指示に耳を疑いました。 (こんな機械、本でしか見たことない…。あと18時間でどうしろと?) 上司が別部署から交換条件として受
こんにちは。あーさと申します。 働く人がやすらげる空間を探し続けています。 今月は、愛についての自論と書評です。 はじめに"愛"のつく言葉を挙げれば、キリがありません。慈愛、隣人愛、友愛、性愛、情愛…。 愛を考える際のアプローチも、さまざま。宗教、芸術、心理学、人類学、科学、哲学など…。 今回、"愛" そのものを、自分なりに定義してみようと思いました。 愛とは、相手の幸福を願い、そのために行動する、あるいは見守る決意。 雨が大地を潤すように、適宜、形を変えて循環するも
こんにちは。あーさと申します。 働く人がやすらげる空間を探し続けています。 今月は、書評3つと、そこから導いた自論です。 あなたは、"人を育てた" ことがありますか? そして、"人を育てる" 上で、壁にぶつかったことがありますか? 家庭、学校、職場…。誰もがきっと一度は通る関門ではないでしょうか。 はじめに私事ですが、職場で優秀な新人さんとペアになりました。理解力も遂行能力も高くて、通常3ヵ月で習得できない技術を、1週間で仕上げてきました…! 性格に難ありかと思いきや
夏も近づいてきた、ある日のお伽話です。 起 ぼくは白い月が嫌いだ。 心の汚さが、浮き彫りになる気がするから。 赤い月を見ると、落ち着く。 やり場のない気持ちを、闇に隠してくれるから。 だから、赤い月の夜は、一人で空を眺める。 そっと家を抜け出して、この山に来るんだ。 卵のような白い月を見ると、吐き気がする。 あれは2年前、小学校最後の春のことだった。 あいつとぼくは、ケンカ友だちだった。 お調子者で、いつもみんなを笑わせる人気者。 成績のいいぼくに臆せず、よく取っ組
こんにちは。あーさと申します。 働く人がやすらげる空間を探し続けています。 2020年5月の備忘録は、読書感想文です。 はじめに最近、声や語りに興味をもちまして、考えのよりどころを探していました。そんなとき、この『臨床とことば』という本に出会いました。 臨床心理学者の河合隼雄さんと、哲学者の鷲田清一さんの対話集です。大御所のお二人ですが、敬愛を込めて、あえて「さん」づけでお呼びしたいと思います。 豊富なご経験や知恵が、軽快な語り口で記された一冊です。読み進むにつれ、対話
こんにちは。あーさと申します。 働く人が安らげる空間を模索し続けています。 4月分の備忘録は、自由詩の形式にしました。 麗らかな春に 霞がかかり 非日常へと 駆り立てられる 離れ 閉じ込め ヴェールをかけて 壁の高さに 拳を握る 息苦しくて 味気ない夜 疑心暗鬼と 走馬灯 迫る足音 気づかないまま 桜の花散り 瞳を閉じる 窓をあければ 陽が射し込んで 拳をひらけば 世界と繋がる 扉を探し 隔たりを越えよ いま 非日常と 行き交おう あーさ note → htt
こんにちは。あーさと申します。 働く人が安らげる空間を模索し続けています。 3月分の備忘録です。 ◻️はじめになぜ私は、Twitterを始めたのか。 しかも、料亭の装いを纏った、 現実とかけ離れた匿名アカウントを。 15ヵ月経った今の想いを 書き残しておきます。 _ _ _ _ _ _ _ 結論から申し上げます。 そのアカウントは、私にとって 理想と現実の "統合の場" でした。 私のやり方は、すこし 独特かも知れないけれど… "統合" の必要性は、きっと
あーさと申します。 働く人が安らげる空間を模索し続けています。 実体験と思考、2月分の備忘録エッセイです。 _ _ _ _ _ ハートマークとチョコレート 毎年2月になると、バレンタインデーの広告が目に染みる。赤いハートマークと、こげ茶色のチョコレート。型通りの組み合わせをそこかしこで見ると、何故だか、みぞおちの辺りが重くなる。 チョコレートが嫌いな訳でも、2月14日にほろ苦い思い出がある訳でもない。それならば、どうして、ハートとチョコレートに溢れた景色を、重苦しく感じる
2020年に入って、4件のBarに行きました。 その体験の備忘録です。 メッセージは一つだけ。 体験をエッセンスに変えよう はい、以上です。 …だと味気ないので、続けますね(笑) よかったら、目次だけでもどうぞ。 はじめに例えば、1月のある金曜の仕事帰り 一人で初めてのBarに行くとします。 重い木製のドアをそっと開けてみる。 薄明かりはまるで、暖炉の色。 会話を邪魔しない音量のジャズ。 くぐもった煙草の香りが絡みつく。 コートを脱ぎ、カウンター席に座ると 全身
年の暮れに近づいた、ある日のおとぎ話です。 クリスマスのイルミネーションを 最後に一人で見たのは、いつだろうか。 揺れる灯りの波に、視界がぼやけていく。 気がつけば、いつも隣に千代子がいた。 いつしかそれが、当たり前になっていた。 来年の冬、僕は独りで ニューヨークの灯を眺めるのだろうか。 - - - - - - - - - - 「へっ…くしゅん!」 自分のくしゃみで我に返る。 こんな寒い中、僕は一体、何をしてるんだ。 ライトアップされた高知城が、 眼前で妖し
冬も深まってきたある日の、親子のお話です。 この話を書いた目的は、三つあります。 一つ目は、自己理解。 二つ目、ネット社会に疲れた人へ応援を込めて。 そして、三つ目は… この人の前では、"男らしさ" を意識してしまう。 ジェンダーレスが叫ばれる昨今の風潮にそぐわないと判っている。だが、『男だから男らしく』とかいったような単純な問題ではないのだ。性別や年齢に関係なく、自分の中の "父性" が呼び覚まされるのだろう。 母の横顔を盗み見ながら、そんな事を考えている。丸の内の商
冬も深まってきた、ある日のお伽話です。 10月の昼下がりは、温度と湿度が心地いい。 平日の遊園地は閑散としていて、僕は好きだ。 海峡が一望できる観覧車を目当てに 土日の夜は、カップルで賑わうが。 それにしても、遊園地に『横丁』とは。 変わったネーミングセンスだな。 名は、実体を表わす。 名が、実体を作り出していく。 自分の職場に言うのも妙だが、 ここの空気は、どこか歪んで渇いている。 「…おっと!」 風船の束を手離しそうになって 左手の猫のパペットを、強く握りし
『もっと器用に生きられたらいいのに』 と思う。 ふと気づくと、抜け殻のように茫然としていた。夜中の1時半になっていた。眠くはないけれど、正常な思考ではない。『ヘンに頭が冴えている』と言ったところか。 終電の時刻は過ぎたし、泊まる用意はない。タクシーを呼ぼうか? いや、一駅歩こう。 歩道をゆっくりと進み、料金割増のタクシーに追い抜かれる。信号は、歩行者専用ボタンを押しても赤色のままだ。さっきから、右の踵に痛みを感じる。こんなに歩くのなら、ハイヒールで来なければよかったな。
蓮の花を観に、上野を訪れました。 例年の見頃は、7月中旬~8月中旬の9時頃です。 念願叶って、無事に拝見しました。 熱風に朦朧としつつ、思いを巡らせてみたので 写真と共に備忘録を記します。 上野恩賜公園の、不忍池(しのばずのいけ)。 仏教では、極楽には蓮の花が咲くと説かれます。 池の中に蓮華あり、大きさ車輪の如し (阿弥陀経) 蓮の花の特徴になぞらえた、"蓮華の五徳" も。 【蓮華の五徳(れんげのごとく)】 1 淤泥不染の徳(おでいふぜんのとく) 2 一茎一花の徳
あーさ(@a_sa4696)です。 Twitterで、料亭風アカウントを作っています。 noteでは裏話にお付き合いくださいませ。 あなたは、読書が好きですか? どんなジャンルの本を どのくらいの頻度で読みますか? あなたの読書生活を振り返りながら 読み進めてみてくださいね。 ---------------------------------------------- 数年ぶりに、恋愛小説を読みました。 平野啓一郎氏の、『マチネの終わりに』。 ネタバレは避けますが