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2021年元日 金曜日 練習と取材の変わらない日常

2021年元日 元日の前に金曜日で1週間の練習最後の日。

13時吉祥寺と14時半千歳烏山と2本の練習が入っている。移動は変わらずに自転車。街は正月の装いを見せるが僕は変わらずに当座の課題目標に向かって目の前のことに取り組む。

「何か」に向かって練習をする生活は好きだ。
何よりも生活に張りが出る。潤いを与えてくれるものが「何か」であって、根っからのファイターであり、レスラーだと思う。

仕事をどう捉えるかもこの1年で大きく変わったように思う。今までの「憂鬱でなければ仕事じゃない」側面から、「自分の好きなことを表現できる場があることは幸せ」であって、職種や人によって違いはあれど、何もできない抑えつけの強い日々からの解放であり、快楽が仕事なのかと僕は思っている。

なので立ち向かう勇気や頑張るメッセージは、1丁目1番地の基本として持っていても、それを前面に出すと伝わり難い気がしているし、今僕が伝えたいことはそれではなくて、「楽しさ」や「幸せ」を伝えていきたいと思っている。今、必要なのは「楽しさ」であって、「楽しみ方」だと思うのです。

とはいえ練習は肉体的に苦しい。それを痛感する。
何かに向かっての練習はサウスポー同士の練習なので、打撃も膝が増えて、攻防が多いミット打ちになる。サウスポートオーソドックスの右対左の場合はテクニックの要素が増えて、捌きといなしの場面があるので身体的な負担は少し楽なのだが、真っ向勝負は息が苦しい。休まずに5分7本連続で取り組む千歳烏山の組み技。実際に組み合う練習は身体の消耗が激しく、削られていく。でも息があがって、そこから徐々に整っていくのは気持ちが良くて、まさに「整い」なように思う。

青木真也として、ファイターとして、レスラーとして生きていけたらそれでいいし、それが目標であって目的。

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