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格闘技はキャラとポジションの椅子取りゲームだよねって話。カラテポジションあった!と朝久選手で感じた。

界隈で選手や団体をスポンサーしていた方が詐欺の容疑でお縄を頂戴したとニュースで大騒ぎになっていて、早速見物に行ってきました。何故か僕に近いところの選手は関わりがなく、異国の話に感じてしまいます。

スポンサーされてしまった側は脇が甘いに尽きるのですが、2021年に豊田商事的な古典的な詐欺商法が存在していることにもまた驚きです。100万円が250万円になるわけなく、紹介者に利益がいくのはねずみ講だし、適法じゃないのはわかると思うんですけどね。無理があって、荒っぽいじゃないですか。

外野から見物しているだけですが、あまりの脇の甘さに腰を抜かすわけです。そのまま椅子から転げ落ちて、ぎっくり腰になるレベルであり、もう笑うしかありません。大爆笑です。何してんだよ的な。引き続き見守っていきたいなと思います。RIZIN大好きさんといい何かを惹きつける磁場がありますね。

うーん。選手側も羽交い締めにしてでも止めとけばよかった案件だとは思います。ただ、そこまでの考えも余裕もなかったのだろうとは思いますので、今できることをして頂いて、解決に一歩でも近づけばいいなと思います。被害者がいますからね。

なんだかなーと思う案件ばかりではなく、格闘技界にも流石だなーと思う案件もあるのです。ここ最近で感じたところで言いますとK-1の朝久泰央選手のポジション取りが素晴らしいと感じたのでそこら辺の話をして行こうと思います。

最初にabemaの7月17日に向けた朝久選手の紹介映像が素晴らしいので、まずはそちらを見ていただけたらと思います。見ればわかりますが、この映像で朝久選手のキャラとポジションを確立させています。前編、後編で少し時間が要りますが、視聴をお勧めします。

格闘技はキャラとポジションの椅子取りゲーム

格闘技はキャラとポジションの椅子取りゲームだと思っています。
同じようなキャラではポジションの椅子は限られています。新しいポジションを作るか、人が座ってないポジションに行くかだとは思うのですが、今回の朝久選手は昔からあった「空手」ポジションを自分のモノにしました。

格闘技もプロレスも自分のキャラとして、自分に与えられたキャラならば、どのような振る舞いをするのかと考えたら、プロ選手として活動するのは楽になると思います。これができていると感じるのはK-1の選手達に多いです。それ以外は一部の選手に限られてくるので、団体としても選手としても面白味が今一歩なのだと思っています。

正統派ポジション、不良ポジション、アスリートポジション、成り上がりポジションなどなど。自分がどこなのかよく考えて振る舞えば変わってくると思うんですけどね。

空手を全面に押し出した空手ポジション

朝久選手の映像を見てもらえばわかるのですが、自分達の空手を信仰しています。練習方法もタイヤをひっくり返したり、軽トラを押したり、水に潜って呼吸を止めたりと東京の選手がやっているような最先端のトレーニングとは一線を画したものです。

知人にこれは効果があるのかと聞かれたのですが、効果があるかないかではなく、信じていることが大切なのだと答えました。理論的なトレーニングよりも持論があって信じている方が効果があるのは僕は実体験として知っています。科学で全てが解決すると思っていると痛い目を見ます。数字や過去の事例はあこまで目安であって、自分が正しいと思ってやることに勝るものはないです。

空手=強さの追求である。

朝久選手の父上のインタビューで「リアルファイト」と「藤原敏男」の名前が出てきます。空手は強さの追求である姿勢を感じて胸躍りました。

競技として取り組む方が多い中で、強さを追求する。
空手には本来この姿勢があったものだと思うし、それが極真空手だったと僕は解釈しています。剛毅會空手の岩崎さんが空手は強さの追求であるから、MMAを見るのであって、本来の空手(岩崎さんの志した極真空手)はそのようなものだったと仰っていました。今は競技化していって、内の世界に入っていった。その中で「強さ」を追いかける思想を持ってやる方が少なくなったからこそ価値があります。

リアルファイトと藤原敏男の名前は幻想を掻き立てます。
「地上最強のカラテ」感があるのです。当時の極真空手は現象だったのだろうし、現象を作るには側がしっかりしているのですよね。良いものだから現象が起こるのではないというか。

K-1、abema、個人発信が素晴らしい。会心の一撃。

K-1の福岡大会での押し出しもタイミングがドンピシャだと思うし、abemaの事前の映像もここにきてこの切り口で来たかと思うし、個人のSNSは朴訥としてキャラを保ちつつ、道場のアカウントが練習後を載せたりと秀逸なのです。

 側が整っていて凄いです。これはある程度の申し合わせはあるにしても、ここまでのタイミングと質を皆で出来るのは中なかないんじゃないかなと思って見ています。これ凄いことなんですよね。みんなサラッと流してますけど。

K-1は大御所が試合数が減ってきても、その下の世代を育てていて、複数スター制をしっかりと守って作っているのですよね。武尊さんや木村ミノルさんが試合数が減っても、その他の選手で回っていくし、底上げされるから結果的に上の世代の価値も上がるんですよね。武尊さんが出場すると「武尊が出るぞ」ってなるじゃないですか。

相変わらずしっかりやってるなーって思って焦りました。
ワシらは何かできているのかと思うと「あまりできていない」です。

ONEの青木真也は団体戦。でも選手と一緒に作らない。


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