青木真也の語る年末RIZIN。前半戦

昨年、著書『空気を読んではいけない』(幻冬舎)を上梓した“バカサバイバー”青木真也。するとAmazonの売り上げランキングでもまさかの上位に食い込み、発売からわずかの期間で一気に2万部の増刷に至ったという。出版不況、格闘技は売れないと言われる中、なぜそんな奇跡のようなことが起こったのか。
 さらに最近、青木真也はBASEにてオンラインショップ「青木真也商店」を開店させた。これで昨年末に開設したオンラインサロン(現在移行中)に続き、ネット上での新規事業がスタートしたことになる。
 そんな“バカサバイバー”に訊いてみたいことがあった。それは大晦日に開催される『RIZIN』について。最近は直接的な接点こそ、公になってはいないが、2015年末の『RIZIN』旗揚げ戦では桜庭和志戦をメインで闘っているだけに、また、人一倍日本格闘技界への愛情が強い“バカサバイバー”だけに、必ずや独自の見方を持っているとの確信があったからである。
 実際、この後掲載した記事を読んでもらえばわかる通り、見事なまでに青木真也節が冴え渡っている。読む人によっては、単なる批判と思われる部分が見受けられるかもしれないが、その言葉の奥底には、日本マット界への提言や問題提起、選手と団体の付き合い方を含め、単なる辛辣な物言いとは違った側面が見え隠れしている。
 なにはともあれ、まずは読んでもらいたい。
 果たして“バカサバイバー”は本当に空気を読んでいないのか――。(聞き手◉“Show”大谷泰顕)

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