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試合1週間前 どうやら格闘技がないと生きていけないらしい

グラップリング戦一週間前になりました。

試合に向けては出来る限りのことは全てやってきました。練習も仕事も出来る限りの精一杯を積み上げてきました。今回も青木真也を見て頂けることを嬉しく思います。あと一週間、気を抜かずに懸命に丁寧にやって仕上げていきます。

39歳になって初めての試合です。
39歳になったから何が変わったわけではないのですが、確実に身体の回復は遅くなるし、回復が遅くなると思うことで日々の練習や選手生活に対する不安が生まれて自爆してしまうこともあります。ここを如何にコントロールするかが格闘技者としての腕の見せ所です。

練習をやらなくてもダメだし、やりすぎてもダメです。
練習を減らしたり休むことへの罪悪感や若い選手に示しがつかないと感じてしまう気持ちをコントロールするのは容易ではなく、今回も苦戦苦悩してきました。休もうかやろうかと悩むことは一度や二度ではなく、練習以外の仕事の疲労との兼ね合いも併せて、練習スケジュールを考えて行かないとコンディションが崩れてしまうので崩れないようにと幾度も悩んで調整してきました。いつも肌艶よく元気にいるように見えますが、その裏には見えないやりくりがあって実際はボロボロだったりします。


今回は週4日から5日の練習で作ってきました。疲労度合いを見て週4日にして、残りの日は有酸素運動のみの日や完全休息日にしたりで調整してきました。心身共に朽ち果てて何もできないと潰れてしまう日がなかった訳ではありませんが、今までよりかは改善されたと思います。身体と精神は繋がっていて身体が疲労で潰れると精神まで潰れてしまいます。折れない心なんていうのは理想か嘘っぱちで身体が潰れたら気持ちも潰れます。

練習はMMAとは違いグラップリングの練習を増やしてきました。ここでグラップリングを見直すことで自分自身を見直すことにも繋がるというか、MMAの時期には疎かにしていた部分や学びが追いついていなかった部分が見えてきて、今後の選手生活で取り組むことが見えてきた気がします。グラップリングに限らず、やらなくてはいけないことは山積みで自分の未熟さを再確認しただけとも言えます。そもそも格闘技だけでなく全てでやらなければいけない課題山積みであります。

試合に向けた日々は充実していて楽しいです。試合を受けて良かったです。
試合があるからこそ生活に張りがあって充実した日々を送れます。心の底から格闘技が好きなのだと思うし、格闘家だと思います。格闘技が生き甲斐と言っても過言ではないと思います。試合を受けて良かったと思うし、強い相手に全力でぶつかっていくのはいくつになってもやりがいがあります。

対戦相手のケイドルオトロは19歳で僕と20歳差になります。
年齢差が気になりますか?とインタビューで聞かれることありましたが、同じ土俵で闘うのだから関係ないと思っています。20歳も年が違えば憧れや理想とする格闘技も違うだろう。感性や価値観が違う若い世代から学べるものは大きいと思うし、歳をとると下の世代の価値観を否定しがちだし、否定していくほうが楽で生存戦略のようにも見えがちだけれども、正義は若い世代にあるくらいに思って、若い世代から学びを得ようとする方がかえって生存戦略となるのです。否定していたらいつかどん詰まりです。

グラップリング戦でベテランが若い選手の踏み台にされるようなカードとも見えるし、その意味合いは多分にあるとは思うけれども、お前らの思い通りにはさせないし、全力で青木真也をぶつけてきます。舐めんなよって思えています。

今回の試合はメインカードで行われます。
僕はてっきりアンダーカードの2試合目くらいだと思っていたのですが、メインカードで組まれていて驚きと共にしっかりしないとなと気を引き締めました。ムエタイのパンパヤックやスーパーレックがアンダーカードで僕のグラップリングマッチがメインカードだなんておかしいと思うのだけど、メインカードで組まれているのは評価と期待の表れであって光栄に思います。まあ、がっちり意地の塩試合をしてやります。抑え続けてやる。

グラップリングのプロマッチがメインカードで組まれるのは凄いことだと思います。グラップリングは見栄えがしないからプロマッチ向きではないとされてきたし、世界的にグラップリングの大会は消滅や規模縮小だったり小規模大会なのが実際のところです。

グラップリングマッチでメインカードをやれるのは光栄なことです。
日本人で世界で知られているグラップラーは「桜庭 青木 今成」です。僕はメタモリスでクロングレイシーと試合をさせてもらったり、ONEではゲイリートノンと試合をさせてもらったりとグラップリングで注目度のある大きな試合をやらせてもらえているのは名誉なことだと思います。今回の試合も感謝して、されど満足することなく貪欲に懸命にやってきます。

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