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持論がある選手が好きだし、持論を打ち出しにくくしたら面白みがなくなるよねって話。

僕は持論がある人が好きです。

辰吉丈一郎は冬でも練習後に真水のシャワーを浴びることを「喉が乾かないから」と真顔で答えて、非科学的な脱水減量を強いているし、坂本博之「倒れないと思ってるから倒れない」とインタビューか著書で語っていました。

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どちらも科学的な根拠があるとは思えないし、持論であって多数の人に当てはめることができる話ではないのは重々承知しています。過度な脱水減量は格闘技の現場では問題になっているので、脱水での減量を勧めるものではないのですが、辰吉が言葉にして持論を発することに価値があるし、何を言うかでなく誰が何を言うか的な部分が強いのは事実です。

皆が正論を言いたがる世の中です。正論を言わないと揚げ足を取られて叩かれるような側面もあるので皆が正論ばかりでつまらなく感じています。格闘技選手のインタビューを見ても大まかな予想がついてしまうし、インタビューを聞いていて、新しい発見を感じることが皆無に近くて、「ああその定型文化と」感じてしまうのが大半です。

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選手同士で話を聞いていると持論強い言葉を持っている選手をよく見つけて、それを引き出せていないだけだったり、拾えていないだけなのではないかなと感じることもあるので、選手が面白くないと片付けてしまうのも、これまた違うように感じています。世の中がつまらない方向に傾いているのだと思うし、どこでどう揚げ足を取られるかわからない世の中になっていることもあって、皆が慎重になっているのでしょう。

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