MMAでの地域間格差がなくなって、健全だよねって話と飯が食える業界になってるねって話。

先週のONEで今成選手が敗退。今朝のUFCでK太郎選手が敗退。

二人とも練習したことがあるし、今回は勝つと思っていたので驚きはあります。
K太郎選手とは練習で一緒になると噛み合った練習をさせてもらえていたし、国内のウェルター級ではキャリア、実力ともに抜け出た存在だと思っています。対日本人の試合を見たら圧倒的な強さがわかるはずです。今成選手は長期にわたり国内トップ戦線で戦ってきた選手であるし、国内団体のチャンピオンに昨年まで君臨していました。両者共に日本のトップクラスであることは異論はないでしょう。強さの信頼があるだけに驚きです。

MMAを闘って15年になるのですが、この10−15年でMMAにおける地域間格差ってなくなったと改めて思います。10年前の韓国人選手は日本人選手を勝たせるために呼ばれていたし、ヨーロッパの選手も荒削りで警戒する選手はヨアキムハンセンくらいだったと記憶しています。東南アジアの選手など名前も聞いたことがない状況が10−15年前です。

韓国人選手は10年ちょっと前の女子修斗で組まれた男子選手の試合で、韓国はすごく強くなるねと若林太郎さんと話したことを覚えています。韓国は自国にROADFCが旗揚げして飛躍的に伸びたと思います。フィリピン選手はONEの旗揚げ戦でエドアルドフォラオヤンを見て、日本人はすぐ抜かれると思ったのを記憶しています。(実際に自分がやられるとは思いもしませんでしたが)

日本人がブラジル、アメリカに次いでの場所にいないし、優位概念を持っているとしたら大きな勘違いだと思います。今やアジアのトップでもないと僕は思っています。ここら辺はアジアでは日本が一番だと思ってる日本人気質か。格闘技以外でもその傾向はあって、恥ずかしいのです。

さて。なぜ格差がなくなったのか。

これは「MMAが成長した」のが一番の理由だと思います。成長したってなんだよ。はっきり言えよ!と思うと思います。はい。簡単に稼げるようになりました。メジャースポーツとまでは言わないけどもUFCのトップになれば、数億稼げます。日本にあったDREAMでもONEでもそれなりの金額は稼ぐことができました。12年前に「10年で一生分稼ぐ」と始めた僕の言葉も今となっては違和感なく聞こえるはずです。そのくらい市場として成長した。日本だけで言えば、格闘技の成長と反比例するように経済が落ちてきたし、会社員としてではなくフリーとしては荒く価値観が後押ししてることも大きいと個人的には思っています。我慢してこれだけなら、博打張って、好きなことして生きたほうがいいと思うのも無理はないとは思います。

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MMAでの地域間格差がなくなって、健全だよねって話と飯が食える業界になってるねって話。

青木真也 shinya aoki

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格闘技選手をしています。青木真也です。
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