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バックを巡るタスキとボディロックの組み技論と近況の自粛にうんざりしてる話。

今週になってコロナでイベントの中止が続々と発表。

その影響も受けて今週だけで4件の仕事のキャンセルが確定。フリーの醍醐味を存分に感じております。毎回、何かあると最初に影響を受けるのはエンタメ業界でありまして、自粛の圧力に屈しやすいのはどうにかならんものか。

そもそも通勤ラッシュや満員電車の人の数はイベントの比にならないだろうし、学校が普通にあったら意味はないと思うのですよね。まあポーズだなあと思ってしまうし、そのポーズのあおりを第1波で食らう我々はたまったもんじゃないよ。ロウリュウじゃないんだから。自粛で死んでしまったら元も子もない。

そんなことを書いていたら、学校の休校要請を首相が出したので、これまた混乱。イベントの中止延期要請もなのですが、要請であるのでそれに応えるかどうかはまた違った話だと思っています。椎名林檎さんがイベントを決行するのは僕は賛成です。自分達の姿勢を示さないで右へ倣えになっている中で自分の姿勢を表明するのは好感が持てます。

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無観客試合を格闘技プロレスでやったらそれはどうなんだろう。

ONEのシンガポール大会では無観客試合をするようだし、DDTも配信用で無観客試合をするようです。そのほかにもスターダムもそんなニュースをちらっと見たし、配信用に無観客試合をするところがあります。それについては配信という商売があるのだろうし、それはそれでいいとは思うのだけど、作り手側としてはどう作るのか難しいというのが本音です。

客がいるから作れるのであって、客がいないところでやったらそれは練習のような気もするし、それでも映像の先にあるお客様を見て試合をするのが現代におけるプロフェッショナルなのだろうけども、それはそれで難しいし、作り手としてまた違う引き出しが必要な気もしています。だから僕は無観客試合をやりたいし、自分の作り手としての腕でどこまでリアルに作れるのか興味があります。

当たり前すぎることだけれどもライブショーはお客さんと作るものだからね。今日の客の空気を感じて作るし、空気を感じて無視するのが演者の腕の見せ所だと思っています。

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まあそれはそれとして。変わらずに練習をしています。

試合の話もなくて、テンションが上がる理由もないのですが、若くて優秀な選手に教えてもらいつつ、練習に混ざるのはありがたい話です。水曜日にIGLOOでやっている組み技の練習は岩本健汰さんと山中健也さんにDEEPチャンピオン住村選手がレギュラーでやっていて、たまにイゴールタナベさんやクレイジービーの横山さんが来てくださったりと豪華に楽しくやっています。

技術の探求。練っていく作業が面白い。

リアルの練習の場では技術が常に回っています。そのときどきの技術の流行もあるし、その選手のスペシャルな動きもあるし、毎回の練習で常に変わっています。大げさに言っているのではなく、足関節が流行し猛威を振るっていたと思っていたら、ボディロックが流行して、スクランブルゲームにレスリングゲームになったりと練習も技術も生き物であることを毎回感じます。

練習以外に映像を見て研究することも大事なのですが、現場で実践して感じたことを大切にしています。これは青木あるあるなのですが、練習すればお互いに格闘技に対する姿勢がわかるし、認めることができると思うんですよね。練習したらすぐわかるし、仲良くなるには一緒に仕事したり、練習するのが一番ですよ。

僕は技術を探求していくことが好きなのです。技術に技術を被されて決まらなくなるけれども、さらに技術を被せて解決していく。この繰り返しで永遠に解決しないのですが、答えのない世界が面白い。恋愛も格闘技も答えがないものは面白いです。結果論で差も答えがあるように語る詐欺師にはなってはいけないし、答えとは現時点での答えでしかないことを隠すのは成長を妨げる要因だと思っています。

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海外に練習に行くテンションも体力もないから若い人に助けてもらおう。

若いときはアメリカに行って練習したいとか、海外で2ヶ月練習とか考えていたし、やっていたのですが、もう飛行機がしんどいです。アメリカまで10時間超える飛行時間で行く気力も体力もないです。行けたとしてもコンディションの大幅なダウンは否めないし、時差に耐えられないでしょう。とにかく移動がしんどい。

若いときに行く旅行は強行スケジュールでも貧乏旅行でも気にならないから、歳をとってから行くよりも実はコストがかからないとはよく言った話で、歳をとるとフットワークが悪くて、行かなくなるのですね。ようやく理解しました。

おじさんになるとそんなテンションになって、若い世代の海外遠征費を多少はサポートするので、帰ってきたら色々と技術を教えてねって話になってくるような気がします。時間と移動のストレスを考えるとこれが一番いい気がしています。

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最近のバックを巡る攻防。

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