見出し画像

UFC無観客試合において、ストップのタイミングが少し早いように感じたよって話。

UFCが無観客の放送試合を開催しました。

世界的にスポーツイベントが開催されない中での開催だったので、観る側の待望度合いも振り切れるほどだったと思うし、大会が終わっても歓迎する声が多いように感じます。

当たり前ですが、皆へいそく感を感じていたので、そんな重苦しい空気を吹き飛ばしてくれたUFCにはありがとうの声が出るのは当然のように思えます。これを叩くほどに余裕もなければ、ひねくれてもいないでしょう。

ただ、ここから客入れしての開催となると諸問題が発生してくるとは思うのですが、無観客であれば開催可能であることが、事実として残ったことは大きなことだと思います。まあ国を跨いでの移動がどうだとか無観客でも難しい話はあるのですが、とりあえず大会開催の事実でよかったのではないかと思います。

無観客試合は2月末のONEシンガポール大会、4月のABEMA大会と見てきて色々と感じることがありました。どうしても感客がいるときのような盛り上がりができないとか、映像の寂しい感じとか言い出したらキリがないのですが、選手目線で書き記しておかねばならない部分があったので書いていきます。

ストップが少し早くなる。

昨日のメインとセミの試合は適正な判断だとは思うのですが、観客の大声援があったのであれば、もう少し見てしまったのではないかと思うし、メインはダウンせずに立っていたわけだし、セミのダウンも追撃はあったにしろ、もう少し見てもよかった気はします。

実際に選手はやれる素振りを見せていたし、試合後も少し不服そうなアクションを起こしました。まあ選手は気が強いし、熱くなっているから、まだできる!というだろうし、もうできません!とは口が裂けても言えないものではあります。

まあそれにしてももう少し見てもいいのかなとは思うし、UFCのタイトル戦はとことん死闘をやらせる傾向があると感じていただけに適正なタイミングではあったと思うけれど、早いように感じたのも事実なのです。

適切なタイミングであり、声援に流されない判断ができる。

映像を見返すと適切なタイミングだったし、むしろ「ナイスストップ」でした。特にメインのスタンドでのスタンディングダウンとして試合を止めたのは選手の安全を考えたら、素晴らしいタイミングだったと思います。

実際に声援がなく、試合だけに集中できる状態で捌いていて、どのくらいの強度と量の打撃が入っていることを感じていたのはレフリーだったので、あのストップは彼にしかできない「ナイスストップ」でした。

感客がいないことで声援に流されない側面は絶対に存在すると感じました。レフリーは「プロのレフリーは観客に左右されずに仕事を全うする」と仰るとは思うのですが、実際のところは人間なのだから、観客の声援に左右されることは絶対にあるはずです。

採点も適正な判断ができるのではないか。

ここから先は

682字

¥ 200

サポートありがとうございます。選手活動、表現活動の活動費用に当てさせていただきます。更なる良いもの、面白いものを創作する原資に大事に大事に感謝を込めて使わせて頂きます。