見出し画像

メロンオールスターズのこと

自分のYouTubeチャンネルを整理していたら、こんなのを発見。6年前の牧場でのライブを私が撮影・編集したもの。

この時は大雨特別警報が出ていたんだけど、そんな中でも野外ライブを決行。

メロンオールスターズは信楽在住のコントラバス奏者、森定道広さんが主宰している音楽パフォーマンス集団。私は旗揚げの時から関わっていて、ほぼ毎年夏か秋に行われる牧場公演にはダンサーとして参加していた。昨年夏の「ラストワルツ」という作品でこの牧場公演は最後、という話をしていて、今年は開催されなかった。

この動画の時にはダンサーではなく、半分お客さん、半分撮影スタッフ、みたいな感じで参加したんだと思う。こんな面白いライブをやっている人たちをちょっとドキュメンタリー風の映像という形で残したくて、動画制作は素人だけど、とりあえず挑戦してみた。

ミュージシャンも役者さんたちもなかなかそうそうたるメンバーが集っていて、こんな不便な場所でお客さんもそんなに集まらないのに、毎年みんなどんな思いで参加していたんだろう。私自身はなんで参加していたのかというと、メロンの音楽と魑魅魍魎でカオスなパフォーマンスが好きだというのもあるし、自分も出演するときにはそのカオスの中で、即興でどんな表現ができるのか、毎回ものすごく試されるという貴重な機会だったから。それと、一時期タッグを組んで一緒にいろんな作品を作ったり、いろんなところでライブしたりしていた信楽の亡き友人・みずほさんのお墓参りの代わりに。


そういえば先週末は父の三回忌だった。法要は、関西にいる兄が来られる日に合わせてすでに簡単に済ませていて、父の命日には私はレイちゃんの公演を半分お客さん、半分配信&照明スタッフ、みたいな感じでお手伝いしていた。こんな時期だしなかなか場所を借りるのも大変だったようで、お客さんもそんなにたくさんは来られなかったけど、レイちゃんらしい作品でとても素敵だった。形ばかりの三回忌の法要よりもずっと心に響いた。父の命日にそんな作品に関わることができて本当によかった。


コロナ禍ではイベントやライブ、公演などが大きな影響を受け、ここのところやっと少しずつ以前のように戻ってきたように見えるけど、私自身はもう以前のように戻すのはなんか違うな、と思っている。じゃあどうすればいいのかというのは簡単に答えは出ないと思うけど、とりあえず劇場で公演をするよりは野外でやる方法を考えたらいいんじゃないかと思うし、やりたいと思ったことはやっておいた方がいいと思うし、会いたい人には会いに行った方がいいと思う。メロンの牧場公演は、実は時代を先取りしていて、時代が追いついてきた時には終わっていた、というところなのだろうか。


メロンの動画を見て、私が死んだらこんな感じのお葬式がいいな、と思ってしまった。できればみんな、私が死ぬ前に死なないでいてほしいな。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?