『BLEACH生誕20周年記念原画展 BLEACH EX.』@JR九州ホール に行ってきた
概要
漫画家・久保帯人が2001年から2016年に週刊少年ジャンプで連載した「BLEACH」の、生誕20周年を記念した原画展。2021年12月からの東京会場を皮切りに、大阪・秋田・広島・札幌と各地で開催されてきた。
BLEACHとは
福岡会場
感想
というわけで、はい。行ってきました「BLEACH EX.」
14日(土)の15時ごろ行ったんですが、会場内混雑のため入場制限中。10分〜20分ほど並んで待って、いざ中へ。
入った瞬間、クールでカッコいいBLEACHの世界観。
白と黒のコントラストが効いた会場、巻頭のポエムを展示している通路。おお、BLEACHっぽい!といきなりテンションが上がる。
で、その通路を抜けると、プロジェクターでオープニング映像が流されている広めの空間に。音楽は今展覧会のテーマソング「Rapport」だ。(映像は異なるが、音楽は↓の公式PVでも一部を聴くことができる)
(音楽のフルは↓で)
アニメを見始める時のようなワクワク感高揚感が、映像と音楽によってこれでもかと高められたところで、いざメインの原画展示のコーナーへ。
原画の展示は、ストーリーに沿って並べられていた。
物語の要所要所の原画が並べられ、所々に作者のコメントも合わせて展示されている。
驚いたのがその原画の精密さだ。
僕は原画というものに対して、いい意味での荒々しさ生々しさがあるもの、というイメージを持っていた。けれど、BLEACHの原画はとても緻密だった。
生の原稿の迫力や熱はありつつも、割と印刷されて見ていた漫画と近いというか。ホワイト等の修正が少なかったのもあってそういう印象になったのかもしれない。
BLEACHの原画を見ていて感じたのは、漫画の「白黒で印刷される」ということにとても拘って練り上げられた作品なんだな、ということだった。
最近はカラーの漫画も増えて来ているけれど、ジャンプをはじめとした雑誌に掲載されてコミックスになる漫画というのは、基本的に白黒で印刷される。それが当たり前と思っていたけれど、その当たり前の白黒の中で最大限綺麗に、かっこよく、魅せるための絵、という感じがした。
白黒だけれど色が感じられるとか、白黒だけど……というよりは、白黒「だから」かっこいい表現。際立つコントラスト、敵味方、生死。
そういう、新たな視点から作品の魅力を感じることができたのが、この原画展の良さだったと思う。
原画の展示の後は、カラーのアートワークや、読み切りである獄頤鳴鳴篇の複製が丸っと並べられていたりと、最後まで充実の内容だった。
そして退場後はお楽しみのグッズ販売である。
複製原画やアートボードなど充実のラインナップで、欲しいものを放り込んでいけば際限がなかったけれど予算は有限だったため、なんとか我慢して、ブロマイド2枚とタペストリー1枚で我慢した。
そういえば、会場で印象的なことがあって。客層としてはアラサーあたりの、ドンピシャの世代と思われる人が多かったんだけど、みんなじっと並んで、ずーっと列になって移動していっていたのだ。
多くの展覧会では、混んでいたらすーっとその後ろを通過していく人が少なくない割合で発生すると思うんだけど、この展覧会ではそれが本当に少なかった。
多くの人が、一枚も見逃すまいと、行儀良く列になってじわりじわりと移動しながら鑑賞していた。
連載を終了してもなお読者を離さない、魅力的な作品なんだなと改めて思った。
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