【実験】戦略性に長けている花の仕組みや種について知ろう!
皆さん、花は好きですか?💐
シーズンによって様々な種類の花を楽しむことが出来ますよね^ ^
今回はそんな私達に身近な花の凄さや面白さを、実験を通して解説します!!👀
これまでの実験をまとめたnoteはこちら↓
1.用意したもの
①花:チューリップ、デルフィニウム
(わかりやすいのでチューリップがお勧めです)
②カッター:おしべ、めしべを切って観察する用
③ハンディ顕微鏡:250倍
2.花について
そもそもなぜこの世界にお花はあるのでしょう!
愛でるためでも、プロポーズをするためでもありません。
(いや、個人的にはプロポーズにお花は最高だと思ってます、、!😤💐✨)
実は、花は子孫を残すために存在しています。
花が咲くことで、虫達に「蜜があるぞ…!」とわからせることができ、虫は植物が子孫を残す上でとても重要な仕事をしてくれます。
花にはおしべとめしべがあり、おしべの中に花粉が入っています。
花が咲いていることでおびき寄せられた虫が花の中に入り、蜜を吸って動きまわることで花粉がとれて、めしべにくっつき受粉します。
植物が虫を上手く利用していることがわかりますね…!
受粉後、花粉から花粉管が胚珠に向かってのび胚珠で受精がおこなわれます。そして受精の後、子房が成長して果実になり、胚珠は種子になります。
※受粉方法については虫媒花以外にも様々な方法があります。
花のつくり
では、そんな花の作りはどのようになっているのでしょう!
以下のイラストのような構図になっています。
おしべとめしべが一つの花の中にあっても、柱頭に花粉がつかなければ受粉は出来ないので、虫の役割が重要となります。
どうやって受粉させるか
受粉に関して虫の役割が重要と先述しましたが、実は虫に手伝ってもらう以外にも、以下のような方法があります。
1.自花受粉
例:イネ
自分だけで受粉が完結します。そのため虫をおびき寄せるために花がずっと咲いている必要がなく、咲いている時間は2時間程度です。
2.虫を利用する
例:チューリップ
虫が雄花と雌花の間を取り持ちます。
チューリップは虫が寄ってくることを想定しているので、虫にくっつきやすいよう花粉の粒が大きくなっています。
3.風を利用する
例:スギ、ヒノキ
風に身を任せて花粉を飛ばすため、よく飛ぶように小さく軽いです。
そもそも雄花と雌花で分かれている花は、イネのように自分で勝手に受粉が出来ないので、何かしらの方法で花粉を飛ばすことで受粉成功となります。植物によってそれぞれ受粉の仕方も異なるので、詳しく調べてみると面白い発見があると思います^ ^
その他の様々な受粉方法について、詳しくはこちらをご覧ください。
花式図
花の観察にあたっては花式図を書いてみると花の構図を知ることが出来ます!(花びらがまり多くない花が観察しやすくオススメです)
例えば、チューリップにがくは存在せず、花弁化しています。
赤丸の花びらに見える部分3枚は、実は花びらではなく、がくです。
複数の花式図を書いて比較してみると違いがわかって面白いと思います🌸✨
雌花雄花・花粉の観察
ハンディ顕微鏡の250倍で雌花や雄花、花粉をバッチリ見ることが出来ました!
3.受粉に成功し果実が出来たら…
鳥や動物に種を運んでもらう
自分で動くことのできない植物は、果実をエサとして鳥や獣などに食べてもらい糞として排出してもらうことで種を遠くに運んでもらいます。これを動物散布(食べられて運ばれる被食型)と言います。
また、ひっつきむしのように動物の毛にひっついて運んでもらうことを動物散布(付着型)と呼ばれます。
動物の習性や生態によって、糞として排出される場所の違いが見られたり、毛から落ちた際の場所どんな気候の所かはわかりません。
もし運ばれた場所が種にとって最適でない場合、芽を出すことはありません。(休眠)
気候が変化するなど、種にとって最適な環境が整うと種子が休眠を止め芽を出します。種ってすごく優秀ですね…!!
~その他種子の散布方法詳細~
風散布 風によって運ばれる。
水流散布 水流によって運ばれる。
水滴散布 雨粒などの水滴によって飛ばされる。
自動散布 果実や種子が自動的にはじき飛ばされる。
重力散布 果実や種子が落下する。
4.種にまつわる記事をご紹介
3万年前の花が咲いた
2000年前のナツメヤシから収穫 イスラエル人研究者、執念で実現
とっても興味深いの記事なのでぜひ読んでみて下さい…!!
今回のnoteで、普段私達の身近にある花について少しでも理解を深めるきっかになれば幸いです💐✨
実験教室の詳細
早船がA-Co-Laboとは別で行っている実験教室の概要はこちら↓
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