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【新潟市】展望台は“近所の公園”であるべきだ【渋谷スカイ】

皆さんお久しぶりです。

はじめに:展望台オタク活動への目覚め

もともと筆者は #展望台 が好きで、かつて #島根県松江市#山陰合同銀行本社ビル で夕焼けを見るのにハマっていた経緯があったりしたのですが、
その「展望台オタク」活動を加速させるきっかけになったのが、東京都内は #渋谷 の新たなシンボル、 #渋谷スカイ#shibuyasky )に、 #年間パスポート 持ちの知り合いに連れられ、釣られて自分も年パスを購入してしまったことから始まります。
それ以来、「展望台のオタク」として、地方都市に行って高い建物があると、それに登って展望デッキから街を眺めるのが恒例になりつつあります
直近でいうと、#福島県郡山市 の #高柳電設工業スペースパーク#郡山市ふれあい科学館 )であったり、#神奈川県川崎市 にある #川崎市役所展望ロビースカイデッキ であったりが記憶によく残っていますが、その中でも、 #新潟市 は展望台がたくさんあって、それが街に開かれていて、それぞれに違う魅力があったのと、それと比較したときの、SHIBUYA SKYの「公共性」についての自分なりの疑問を記事にしようかと思います。


第1章:SHIBUYA SKYの魅力

初めてSHIBUYA SKYに連れて行かれたとき、その記憶は鮮明です。
2022年の9月だったと思うんですけど、その日は空のコンディションはいまいちだったにもかかわらず、とにかく空が広くて感動しましたね。島根県かと思いました。都会の真ん中で大空を感じられる場所はなかなかないので。

この夜景。「飛ぶ」ぞ。

SHIBUYA SKYの魅力って、なかなか一回の来場だと分からないというか、年間パスポートを持っていないとあまり享受できないみたいなところがあるというのは個人的に思っています。というのも、SHIBUYA SKYは「四季折々、時間帯によってその表情を変える」ことに最大の魅力があると筆者は思っています(実際に閉場前にそのような趣旨の館内放送が流れます)。朝の静かで清々しい時間、お昼の日が高い時間帯、夕焼けの美しい空が見えるタイミング、夜景の映える頃合い、季節も寒くて空気が綺麗なときから、暑いけど日差しが気持ちよい時期まで、その振れ幅の大きさが最大の魅力です。くまなく楽しむためには、「いつでも入れる」「何度でも入れる」年パスって強いなと思っています。そのあたりは以下のオタクの記事が詳しい。


渋谷スカイの魅力を語るお便りが読まれた

一方で、お世辞にもSHIBUYA SKYは「誰もに対して開かれた」場所だとは思いづらい側面もあります。それは次の章で述べていきます。

第2章:展望台の公共性


先のオタクの記事を読んでいただければなんとなく想像はつくと思うのですが、SHIBUYA SKYはなかなかどうして「観光施設」要素が強すぎて、「展望台」として使うのには、年パスを持ってでもいない限り不適、みたいなところがあります。
今は本当に予約必須で飛び入りができない状況、いつ行っても外国人観光客で混雑している、みたいな環境で(一度だけ平日の昼間に高校生が遠足で来てた回とかありましたが)、せっかくの素晴らしい景色や空の広さを感じるのにも、なかなか苦労が要る感じです。

絶景が広がってるのに落ち着かないこの感じ


これは別のオタクの受け売りなのですが、「展望台」というのは、もっと公的で、もっと市民に開かれた場所であるべき、という話。例えば #都庁 の展望デッキは無料開放されていますよね。ほかにも、都内だと北区王子の #北とぴあ であったり、 文京区の #文京シビックセンター であったりは無料で上がれます。ですが、SHIBUYA SKYはあくまで #東京タワー#東京スカイツリー といったランドマークと同じ「観光施設」。本来の使い方を考えると、我々年パスガチ異常者の使い方は間違いなのかもしれません。

トレインビューでおなじみ、王子の北とぴあ


文京シビックセンターからは池袋や新宿が視界の中心

第3章:新潟の高層ビル群

閑話休題。
先日、筆者は、連れ合いと #新潟県新潟市 に訪れる機会に恵まれました。
新潟市は、新潟駅から、信濃川にかかる #萬代橋 を経由してかつての中心地である古町地区までの2km前後を「 #にいがた2km 」と称して、中心市街地の街づくりの核にする取り組みを行っているようです(余談ですが、完全に身内ネタとして、「2kmというのは、ちょうど歩くのにも自転車に乗るにも公共交通やタクシーに乗るのも車を転がすにもすべてにおいて微妙な距離感」だということで、「2km問題」という言葉が仲間の間で流行語になってるので、この話題は大変ウケていました)

にいがた2kmの紹介。ロゴも萬代橋や人をイメージしており可愛い

そんな「にいがた2km」の中に、高層ビルが2つあり、そこが展望台として開放されています。一つは、もともと「ラフォーレ原宿・新潟」として営業していた公共施設「 #NEXT21 展望ラウンジ」、もう一つは地元の新聞社の本社ビル「#新潟日報本社 そらの広場展望フロア」です。
これと少し離れたところにある、巨大コンベンション施設 #朱鷺メッセ 内の「 #Befcoばかうけ展望室 」と3か所をめぐりました。

雑にツイートで紹介しましたが、このすべてにおいて入場無料、見える景色も絶妙に違ければ、夜と朝でも表情が変わるのがよかったです。
何より、少しずつ“色”の違う無料の展望台がいくつもあるというのが、本当に羨ましいと思えました

おわりに:「町の人々」の「公園」に

新潟は、朱鷺メッセの展望台こそベタベタな観光地でしたが(ちょうど有料の展覧会をやっていたのもありそう)、新潟日報の展望台ではふらっと立ち寄ったじいさんばあさんが展示してあった小学生の新聞スクラップ記事に見入っていたり、NEXT21の展望台では外国人の留学生がダラダラ雑談していたり、もちろん両者ともデート目的で来ていたカップルもいたし(お前もそうだろとかいうツッコミは不要です)さながら「公共の公園」だなと思いました

にいがた2kmに触れた新聞スクラップ



というか、展望台って本来は、そのような「公園」みたいな、みんなが集まってダラダラして、景色を眺めて雑談するような場所であって然るべきなのかな、というのはすごく感じました。

近所の公園みたいな感覚で

SHIBUYA SKYも、国籍や年齢、性別を問わず多様な人たちが集まる場所、という意味では、“渋谷”という街を象徴しているのかもしれない。でも、それにしては、シンボルになるには、公共のものとしては、訪問ハードルが高くなりすぎている。もちろん私設の建物ですから利益は大切ですけれど、「みんなの集まれる場所」として、「渋谷の空」を共有したいな、と、筆者は強く願ってます

みんなの空であって欲しい

おわり!

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