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連載 #夢で見た中二物語 18

とある事故により、人に大怪我を負わせてしまった中学生の秀才少年。

精神的にも社会的にも通常生活への復帰が困難になってしまい、とある深い森の奥にある施設に預けられる。

そこには少年と似たような境遇の複数の少年少女達がいて、独自の学校生活を送っていた(寮での生活らしい)。

ほとんどの人は他人に無関心で、学校の授業やレクリエーションにも興味を持っていない。



学校の周辺は深い森と人工の巨大な壁に遮られ、外の様子を見たり外部と連絡を取り合ったりすることも許可無しには出来ない。

主人公の少年は勉強も社会進出も諦め、やる気のない日々をしばらく送ることになる。



ある時少年は、白昼夢の中でドラムとクラリネットを華麗に操る自分とよく似た青年と出会う。

それをキッカケに、音楽に全く縁の無かった少年は、ほとんど使われていない学校の音楽室(この施設、昔々はごく普通の学校だったようだ)から同じ楽器を見つけ出し音を出そうとしてみる。

初めはそれすら難しかったが、密かに音楽室に通い詰めるうちに音を出すことくらいは出来るようになってきた。



ふとした時にそれを同じクラスの生徒に見つけられるが、その生徒達も次第に興味を持ち演奏に参加してきた。

少年は白昼夢で見たことをクラスメイトに話すようになり、黒板に絵を描きながら説明する(それまで絵を描いたこともなさそうだったが)。

その場面を先生に見つかり、怒られると思って黒板の絵を消そうとするが、先生もその絵を見て音楽に興味を持ち、クラス全員で演奏会を行なうことを提案してくる。

クラスメイトのほとんどが、今まで音楽や楽器に興味を持つことがなかったが、最終的に皆が演奏会の開催に賛成する。

そして皆がそれぞれの担当楽器を選び、綺麗に磨くところから始め、つたないながらも必死に練習を始める。



そこから一気に場面が変わり、演奏会の日を迎える。

演奏会の準備が始まる中、校内で配られていた演奏会のチケットを持った一人の人物(性別不明)が、学校の一番高い所にある塔のような場所から、学校を見下ろしていた。

☆☆☆☆☆

いつもの如く微妙なところで終わってしまった夢、今回は音楽関連の夢でした。

珍しく、ファンタジー要素少なめ。

最後に出てきた人が、もしかしたら主人公の少年が夢の中で出会った青年なのかな、とか思いながらも真相は不明。

あと、夢の中の世界は夜である事がとても多いです。

しかし、そんな夜の世界の中で人々がごく普通に昼間のような行動をしているところが夢の中の一つの謎。

・・・しかし主人公、ドラムとクラリネットとは・・・変わった組み合わせかもですね・・・(^_^;)

中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。