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連載 #夢で見た中二物語 17

今回の夢物語も、結構長いです。

崩壊した国から逃げ出した王子と少女の話らしい。

☆☆☆☆☆
ある王国の城に仕える一人の女性と強い魔力を持つその娘は、現在牢屋に囚われていた。

娘は神に捧げられる生け贄となるため城の深い所にある牢獄に、母親はまた別の所にある牢屋に閉じこめられていた。

どうにかして娘を助け出したい母親は、毎日のように牢屋の外で女性を監視している女剣士に懇願していた。



最近取り入れられたら最新の魔法により、城内放送が一人一人にハッキリと聞こえるようになったため、その放送により王と王妃が近くまで来ていると勘違いした捕らわれの女性は身を乗り出す。

しかしそれが勘違いだと分かると、女性は更に絶望する。

女剣士は根が優しい為、遂に許されていた範囲の外にまで女性を出してしまう。

しかしそれを荒くれ者で有名な男剣士(多分お酒入ってる)に見咎められ、大人しくしているようにと女性に剣の切っ先を向ける。

女剣士は女性をかばうが、男剣士の方は元々争いごと好きなので笑いながら攻撃を仕掛けてくる。

女剣士は不意をつかれて力で押されて何度かやられそうになるが、相手が酔っぱらっている事もあり、俊敏さと剣の腕は女剣士の方が上なので男剣士を倒す事に成功する。

しかしその事が城の禁忌に触れ、城内に警報が鳴り出すと共に女剣士は女性の腕をとって走り出す。

出来れば娘の居場所を探し出して助け出す、それが無理でもひとまず城の外に出て作戦を練る事にしたらしい。

こうなってしまったからには自分は王室の敵だからと、女剣士は腹をくくる。



ちょうど同じ頃、強い魔力を持つ娘は牢内で暇を持て余し、自分の運命など知らぬままに魔法の力を使い、遊び道具などを出して暇をつぶしていた。

(牢の格子には魔力を跳ね返す魔法がかかっているらしく、中から脱出は出来ないらしい。)

そんな娘の所に、城内で迷子になっていたらしき国の王子がたまたま現れる。

王子は毎年のように強い魔力を持つ女性が生贄になる儀式の事を知ってはいたが、話に聞いていただけだった。

今まで幼かったという事もあり、現実にその少女を見て強い衝撃を受け国に対する不信感を持つようになる。

王子は娘の運命の事を本人に話してしまい、少女の恐怖の表情を見て改めてその残酷さを認識する。

王子は娘を救い出す事を決意し、何とかして娘を救い出す術を考え出す。



実は王子も強力な力を持っているようだが、その力というのはこの国を支える為に必須なものであるらしく、魔力の強い女性を毎年神に捧げる事によって得られるものであるという事が後々明らかになる。

牢を脱走し城と国から脱出した王子と娘、城外に潜んでいた女剣士と娘の母親は再会を果たし四人は共に行方をくらませる。



四人が去って数ヶ月後、いくら捜索しても彼らの行方はしれず、生け贄を得られなかった国は荒れ果てて完全に崩壊する。

大陸外に逃げ出していた王子達の戦いは、ここから本格的に始まる。

☆☆☆☆☆

今回の夢物語はここまで、自分自身お話の続きが気になっております σ(^_^;

中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。