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突然の、ひとり鉄道の旅 #完

 いつか乗ってみたかった北陸新幹線 かがやきに乗車した私。
いざ、車内に入ると、かがやきに乗っている感は薄れ、少し落ち着いた。
混雑していて、座席も通路側。外はもうすっかり暗くなっていて、景色もなんだか良く見えない。

 なんとなく、現実に戻ってきたような気持ちになる。さっきまでの、あの特急しなのでの旅が嘘だったかのよう。気を張っていて疲れたのか、いつの間にか眠っていた。


 そうして、やっと東京駅。
14:00に名古屋を出発して、時刻は、18:28。いや~、長かった。最寄りに着くころには19:00を過ぎている。本当に、長かった。
 でも、良かった。普段乗れない電車に2つも乗れたこと、父とLINEをしながら車窓の風景を楽しめたこと、一人でのんびりと電車に揺られる時間ができたこと。
 時々、この時のことを思い出そう。そう思える思い出ができて、本当に良かった。

 この日記を書くにあたり、父とのLINEを見返したけど、それもとても良い。父は、昔から色んなことを知っていて、今回も本当に感心した。穂高には、スキーで行ったんだよと教えてくれたり、遠回りだけど良かったね、と何度も言ってくれたり。一人だったけど、一緒に電車旅をしたような気持ちにもなった◎

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