“あつみん流”予備試験合格に向けた勉強計画の立て方~全体編~

 今回は,『“あつみん流”予備試験合格に向けた勉強計画の立て方~全体編~』について紹介いたします!それでははりきってどうぞ!!

 まずは,やりたいこと,やるべきことといった区別を気にせず,『やったほうがよさそうなこと,合格者がやっていること』を羅列してみましょう。その際のポイントは,『全体の分量がどれだけあるのか』を徹底的に意識することです。例えば,少なくとも以下のような項目は外せないのではないか,そうすると全体の分量はどれくらいかという点を明らかにしてみましょう。

『法律科目,実務基礎科目のインプット』
→民法,商法,民訴法,刑法,刑訴法,行政法,憲法,民事実務基礎,刑事実務基礎の合計9科目分(分量的に民法が他の科目の倍だとすれば10科目分)(司法試験予備校の中でもコンパクトにまとまっているとされるアガルートの総合講義・実務基礎対策講座のテキストであれば,合計約2700頁

『論文の勉強用の基本的な問題演習(アウトプット)』
→民法,商法,民訴法,刑法,刑訴法,行政法の合計7科目分(分量的に民法が他の科目の倍だとすれば8科目分)(アガルートの重要問題習得講座であれば,約450問

『論文の勉強用の過去問演習』
→予備論文過去問は,H23~R2までの合計10年分×上記合計9科目分で,合計90問分

『短答の勉強用の過去問集』
→司法過去問を含めると,サンプル・プレ~R2までの合計約2600問分

 上記に加えて,あとは,例えば,論証集や判例集なども入ってきたりする方もいらっしゃるでしょう。

 その上で,もう1つのポイントは,『試験本番までの残り時間はどれだけあるのか』を徹底的に意識することです。

 例えば,2021年3月から勉強を開始して,2022年5月の予備短答,7月の予備論文を目指すとすれば,『試験本番までの残り時間』は,2021年3月~2021年4月の合計14か月=約420日ということになります。
 もちろん,『上記項目を一度やっただけでは理解と暗記は進みませんから,繰り返しの復習が必要』ということになるはずです。つまり,『試験本番までの残り時間すべてを使って1周するのは危険』ということです。
 そうすると,例えば,以下のようなイメージで進めたいと考えたりします。

『法律科目,実務基礎科目のインプット』
最大6か月=180日で一通り終わらせる
→アガルートのテキストであれば,1日15頁分以上ずつのペースで進めていく
2021年3月~8月くらいのイメージ

『論文の勉強用の基本的な問題演習(例:重要問題習得講座)(アウトプット)』
→インプットの終わった科目から順次勉強していき,最大6か月程度=180日で終わらせる
→アガルートの重要問題習得講座であれば,1日2,3問以上のペースで進めていく
2021年5月~10月くらいのイメージ

『論文の勉強用の過去問演習』
→論文の勉強用の基本的な問題演習が終わってから勉強していき,1日1問ペースで90日以内で一通り終わらせる
2021年11月~2022年1月くらいのイメージ

『短答の勉強用の過去問集』
→論文の勉強用の基本的な問題演習が終わってから勉強していき,1日15問ペースで一通り終わらせる
2021年8月~2021年12月くらいのイメージ

 これで一通りなので,あとは,繰り返しの復習を設けていくイメージです。

 ここまで見てくると,少なくともこれだけは必要ではと思う項目を勉強するだけでもかなり大変だと思いますので,『どこまで手を広げるべきか』『やりたいこととやるべきことの区別』といった視点は非常に重要になってくるということを常に意識する必要があると思います。
 ぜひみなさんも勉強計画を立ててみるとよいかと思います。

 では,今回はこのあたりで,この記事が受験生のみなさんの勉強に少しでもお役にたてればと思います!

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