”あつみん流”短答の勉強方法~過去問2周目以降の繰り返しは要注意編~

 今回は,『“あつみん流”短答の勉強方法~過去問2周目以降の繰り返しは要注意編~』について紹介いたします!それでははりきってどうぞ!!
 『基本スタンス編』で紹介したように,『短答式試験で問われる法律知識は,論文式試験ひいては司法試験(予備試験)に合格するためにインプットしておくべき最大量・最大幅の知識である』と私は考えています。そこで,『短答の過去問の正答率100%』を目指して短答の勉強をすることになります。もちろん,過去問を1周こなしたくらいでできるはずがありません。そう,2周目以降の繰り返しの勉強が必須となります。“あつみん流”のように1周目は『読む』ことを中心とする場合,本番では『解く』ことが要求されるのですから,なおさら2周目以降のどこかで『解く』勉強も必要になってきます。インプットとして,また,アウトプットとして,『繰り返す』ことを大事にしていきましょう。
 そこで,繰り返す際の注意点を1つ紹介しておこうと思います。
 それは,『正しい問題文だったから正しい』,『誤りの問題文だったから誤り』という勉強の仕方にならないように,『自分を律し続ける』ということです。常に,『なぜ正しい問題文といえるのか,どの条文,どの判例の話をしている問題文なのか』,『なぜ誤りの問題文といえるのか,どの条文,どの判例の,どの文言との関係で誤りなのか』という勉強の仕方をしていきましょう。この意識は非常に重要ですが,意識し続けて全過去問をこなすのは非常に難しいです。『過去問を繰り返しているのに合格できない』という方は,この意識で全過去問を繰り返しているか一度確認してみるとよいかと思います。実際,私が指導したことのある受講生の中にも,過去問は繰り返し解いている,正答率も100%に近い,でも短答に合格できないという方がいらっしゃって,指導中に短答の問題を一緒に見ながら適宜質問をすると全く答えられず,それは問題文の暗記しているだけでしょという話になったことがあります。ぜひとも気をつけていただければと思います。
 ちなみに,このような勉強の仕方をすべきと考えるのは,そのような勉強をすれば,短答式試験限りの勉強にならず,条文の読み方,要件の分解の仕方,重要な判例の重要な部分をキーワードとして覚えておくことができるといった形で,論文式試験対策にもつながるためです。論文の勉強をしている方は,論文答案の書き方をイメージしつつ短答の勉強をしていけばよいかと思います。
 以上,『“あつみん流”短答の勉強法~過去問2周目以降の繰り返しは要注意編~』でした。本記事が受験生のみなさんの勉強に少しでも役立てば幸いでございます!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?