「苦手なこと」がなぜか上達する、とっておきのプロセス
最近、私は新しい楽器の練習を始めた。
「パチカ」という。
↑こういうやつです。かっこいいでしょ。
正直なところ、私は物覚えがあまり良くないし、運動神経も鈍い。不器用だ。
しかも練習に当てられる時間はせいぜい1日に5分~10分だ。
だから、ほとんどうまくならない。
それでも毎日少しずつ取り組んでいるうちに、
「あれ?なんだかうまくなってるかも」
という瞬間が訪れた。
今日は、この経験から獲得した「上達のプロセス」をあなたにお伝えしたい。
上達のプロセス① まずは見よう見まねで始める
何か新しいことを始めるとき、最初のステップは「見よう見まね」だ。
パチカでも同じで、上手な人の奏法や動画の真似から始めた。
自分の中には何の基礎もないから、とりあえず見たものをそのままやってみる。最初はぎこちなくて、思ったようには全然できない。
上達のプロセス②気づきが生まれる
見よう見まねを続けていると、次第に「気づき」のようなものが生まれてくる。
たとえば、「この動きをもう少しこうしたら、もっとスムーズにできるんじゃないか?」とか、「手の角度を少し変えると、球が曲がらずに振れるのでは」という感じだ。
小さな発見が積み重なっていく。
上達のプロセス③仮説⇔検証のループを始める
気づきが生まれたなら、次にやるべきは「仮説を立てる」ことだ。
「こうしてみたらもっと上手くいくのではないか?」という気づきをそのまま仮説にし、実際に試してみる。
もちろん、初心者の仮説はほとんど的外れだ。
しかし(ここが言語化できていないのだけれど)、この「仮説⇔検証プロセス」を繰り返しているうちに、一見無関係に見える形で次のステップが訪れる。
上達のプロセス④なぜか上達したと感じる
ここまでのプロセスを継続していると、なぜか「あれ、できてるかも?」という瞬間が訪れる。
成長曲線でいうと、ぐーんと急上昇するポイントだ。
この現象は非常に興味深い。
というのも、なぜ急に上手くなったのか、自分でも明確に説明できないからだ。
仮説検証がうまくいっている場合もあるが、ほとんどの場合はそうではない。
おそらく、ヘタなりの仮説検証を続けていくうちに、無意識の中で身体と頭が適応し、学びを深めているのだろうと思う。
こうしてちょっとうまくなったな、と思うとたいてい次の課題が出てくるので、また②に戻ってコツコツやっていく。
上達が速い人の条件とは?
このプロセスについて、私は次の仮説を立てている。
(仮説についての仮説、なのでややこしいですね)
ということだ。
加えて、そのプロセスの言語化がうまい人は、他人に教えるスキルも上がっていく。
私は「人が成長すること」「変わっていくこと」にとても興味がある。
だから、このような「上達のプロセス」についても、考え出すと止まらないのだ。
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