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フリーランスの現実:公務員時代とは違う!3つの落とし穴と対策

公務員の働き方を考えるこちらのマガジン。

公務員を退職するためのヒントや複業生活の良い面をたくさんお伝えしてきました。
おかげさまでたくさんの方がマガジンをフォローしてくださっています。感謝!

さて、私は公務員を退職して本当によかったと思っています。
とはいえ、誰もが退職すべきとは決して思いません

今日は、複業生活の「落とし穴」ともいえる部分と私なりの対処法をお伝えします。


落とし穴1:収入に波がありすぎる

公務員時代、月収にはほとんど波がありませんでした。

もちろんボーナス月にはぐっと増えますが、それ以外に増えたり減ったりする要素はありません。
「どうせ毎月同じ」と、面倒なときは給与明細をプリントアウトすることもサボっていました。

しかし、複業生活になるとそうはいきません。

私の場合、非常勤の給与とフリーランスとしての収入を合わせると、多い月で70万円近くの収入がありました。

しかし少ない月は、ほとんど会計年度任用職員(非常勤講師)の給与のみでした。

家計のシミュレーションで「数年間は私の収入がゼロでも持ちこたえられる」と分かっていても、これまでの給与収入が一気になくなるのはつらいものです。

会計年度任用職員をしていなかったら、精神的に耐えられたか……?ちょっと自信がありません。

対処法:初年度は会計年度任用職員で最低限の安定収入を確保する

複業生活のスタートから安定して多くの収入を得られる人は、非常にレアです。

失礼を承知で書きますが、もしあなたに「凡人」の自覚があるなら、くどいようですが一定の収入を得られる仕事をひとつは確保しましょう。

その選択肢となりうるのが「会計年度任用職員」ですが、もちろんそれ以外でもかまいません。

  • 一定の収入が得られる

  • 突然職場がつぶれたり、仕事が打ち切られたりする可能性が低い

  • 自分自身も慣れた仕事で、続けられそう

以上の条件を満たす仕事を見つけましょう。

落とし穴2:ひとりブラックになりがち

フリーランスは、油断すると「ひとりブラック企業」になります。

私は公務員時代の「毎日朝残業夜残業、土日も家で仕事」という生活を引きずったままフリーランスになってしまったので、そりゃあもう大変でした。

気がつけば家事と食事・入浴・睡眠以外ひたすら仕事してるみたいな状態。
丸一日オフはほとんどありません。早朝から寝る直前まで働き、家族にも「お母さんは仕事ばっかり」と呆れられています。

好きなこととはいえ、この働き方は持続可能ではないな……と反省しているところです。

まじめな元公務員ほど、複業生活になったら私の二の舞になる恐れあり。
本当に気をつけてほしいです。

対処法:自分なりのルールを策定する

目下の私の課題は「脱・ひとりブラック」。
プライベートとのバランスを模索しています。

最近、自由な身分であっても、守るべきルールをつくっておくことが有効だと分かりました。

私の場合はこのように決めました。

  • 夕飯後は仕事をしない

  • 水曜日には基本(…できるだけ)、仕事を入れない

  • 音楽療法の勤務日は夜まで働くので、翌朝は遅めに起きる

〆切がタイトなときや緊急連絡の対応など、例外は多々あります。
でも、こうしてルールを決めておくことで、以前よりはひとりブラック度が下がりました。

落とし穴3:心身病んだら詰む

公務員は身分が保証されており、健康を損なったとしても「休職」ができます。

ある程度までは収入も身分も維持したまま休養できるのです。安心して病気を治せる環境にあるといえるでしょう。

しかし、フリーランスになったらそうはいきません。

特に対策を講じなかった場合、原則的には「休み=無収入」となります

フリーランスに年休や病休はありません。稼働できなければその分収入は減るのです。
ちなみに会計年度任用職員としては一応年休もありますが、正規職員とは比べ物にならないほど少ないです。

じっくり休養しなければならない時に、仕事や収入が気になり、落ち着いて休めない。

これはかなりきついことだと思います。

対処法:健康には「お金・時間・手間」を惜しまない

複業生活を始めて1年4ヶ月。ありがたいことに、今のところ健康です。

それでも時々はぎっくり腰や風邪などちょっとした不調に見舞われ、その度に「休んだら仕事ができない」という恐怖を感じました。

とにかく健康を維持する。少々不調になったら早めに治す。
そのために、「お金・時間・手間」をかけよう、と決めています。

  • 週1で整骨院に通い、メンテナンスをする

  • 毎日ストレッチや筋トレの時間をとる

  • 品質のよい食材を自炊して栄養バランスのよい食事をとる

  • 体調が悪いときは早めに受診する

また、健康というと身体面のメンテナンスに偏りがちですが、もっと重視すべきはメンタルのケア。

  • 睡眠時間を死守する

  • カウンセリングやコーチングを受ける

  • 日記をつけ、悩みや不安などを吐き出す場にする

このあたりも気をつけています。

フリーランスになるなら、リスクやデメリットを理解した上で

フリーランスを含む複業生活には、多くのメリットがあります。
しかしリスクやデメリットも同じく存在するのです。

退職してから「こんなはずじゃなかった」は避けたいですよね。

働き方を変える場合は、このことを十分に理解し、自分なりの対処法を用意することを忘れないでください。

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