嫁姑問題の家庭に育った子どもはどんな大人になるか【実体験】
私が育ったのは、両親と父方の祖母、そして我々子どもたちという構成の家庭である。
多くの家庭に見られるように、母と祖母はうまくいっていなかった。
いわゆる嫁姑問題というやつである。
子ども時代の記憶だからどこまで正確かは心許ないが、二人の間に険悪な雰囲気が漂い始めたのは、同居が始まって間もなくだったように思う。
何度か子どもにも分かるくらいの衝突を繰り返し、父を巻き込んでのすったもんだの末、やがて彼女たちは口すらきかなくなっていった。
10年が経つ頃には、夕飯の食卓さえ共にすることはなくなり、祖母の部屋に食事を運ぶのは私の役目になっていた。
いつもは明るくて優しい母が、祖母の話題になるととたんに暗い意地悪な目になることも。
両親がこの件で度々言い争いをし、時にはモノが宙を舞う事態になることも。
子供としては、「受け入れる」しかないのであった。
そんな家庭に育った割には、現在の私にトラウマっぽいものはなさそうである。
婚家が比較的平和な家庭で、義両親が良い人たちだったこともあり、関係性は悪くはない。
今自分が築いている家庭も仲が良く、
「全員おうちが好きすぎて、インドア派が過ぎる」
ことが悩みといえば悩みなくらいである。
家族以外の人間関係で悩むことも少ない。
まあこれは、私が自分の「内向型」という特性を知り、受け入れて生きているからというのも大きいのであるが。
とはいえ、よーく考えてみると、
「これが、影響といえば影響かな」
と思い当たるふしが、ないわけではない。
たとえば、
ということは、いえると思う。
表面上は人当たりが良いが、心の中では冷笑的に相手を見ている自分に気づくことがある。
その冷たい視線は時々自分自身にも向けられていて、批判的に自分の言動や思考を何かとジャッジしがちだったりする。
たぶん、
人と人とはいがみあうものである
価値観の違う者同士は、未来永劫分かり合えない
というビリーフがあるのだろう。
最近このことに気づいたので、これから腰を据えて、そんな自分と向き合っていこうと思っている。
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