白黒写真はフィルムで撮りたい!

写真において「色」はとても大事な要素です。「色再現」であったりやRAW現像など「色」にするこだわりは人それぞれです。それに対して白黒写真はいわゆる「色のない世界」です。ですのでカラーに比べるとこだわる点は少ないんじゃないかと思いますが、実はこれまた違うのです。代表的なもので言えばコントラストでしょうか。私自身こだわりをもって白黒写真をしていますが、一番こだわっている点は白黒フィルムで撮ることです。

フィルムの始まりはこんな風に写ってくれます。いい雰囲気です。

なぜ白黒フィルムにこだわるのかですが、一番の点はフィルムの粒状ノイズ(グレイン)が欲しいからです。デジタルの白黒写真は大変綺麗なのですが、ツルツルとした質感がどうもしっくりこないのです。感度を12600にしてノイズをのせて撮りフィルムの粒状ノイズのような質感を得ようとする試みもしてみましたがどうもイマイチでした。ですので結局白黒フィルムを使おうということになったのです。

デジタルは綺麗ですが無味乾燥に感じてしまいます。グレインが無いのが寂しいのです。

デメリットを上げるならやはりランニングコストがかかることでしょう。なんてったってフィルムを買わないと写真を撮れないので。だいたい36枚撮りで1,100円から1,500円程度です。それを月に2巻か3巻使うとそれなりにいい値段にはなります。バカスカ撮らなければ抑えれるのですが。そういえば私の兄がフィルムカメラはセンサー交換式だとよく分からないことを嬉しそうに言っていました。フィルムを使いすぎるとこうなるのでしょうか。怖いものです。

フィルムが変わると雰囲気も変わります。一枚目に比べてあっさりな写りです。

こうしたデメリットがあってもやはり質感には代えられません。質感一つで写真の表情が変わります。雰囲気のものと言ってしまえばそれまでなのですが、それも一つの表現といったものでしょう。