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思いつきな話(広報誌)

先日、テレビを観ていたら山形県の印刷会社が取り上げられていました。

その会社は、山形県新庄市で印刷の仕事をしています。
2016年頃から、市や観光協会、商工会議所などの人達が集まって"フリーペーパー"を作っているそうです。

その製作を担当しているのがその印刷会社でした。
フリーペーパーは春夏秋冬の年4回発行。
初回は市の補助金を活用したけど、その後は地元企業からの広告収入で製作してきたそうです。

創刊したきっかけは、"自分達は地元に30年も住んでいるのに、地元について知らないことがまだまだたくさんある"と気づいたあるから。
地元の歴史や文化、伝統を受け継ぐ人に注目して、それを掘り下げて発信することで、みんなに地元を知ってもらいたいとのこと。

しかし、田舎での広告収入には限界があって、フリーペーパー存続の危機が訪れます。もう辞めざるを得ないのか…と思っていた時に考えたのが"クラウドファンディング"でした。

◎地元以外にも新庄市に注目してくれる人がいるのでは?

◎過去に仕事などで新庄市に住んでたことがある人は、地元情報に興味があるのでは?

◎地元の行事に参加したくても、遠くに住んでて参加は出来ない。でも応援ならできる人だっているんじゃないか?

そんな発想からチャレンジしてみたようです。

結果、目標金額を達成し、今も引き続きフリーペーパーを発行しています。

予想のとおり、クラウドファンディングの支援者は新庄市に縁がある人達で

◎遠くから新庄市を身近に感じたい。

◎自分は遠くにいるが、新庄市は亡くなった父の実家なので、そこがどんなところなのか深く知りたい。

など、いろいろな形の縁が人と繋がるフリーペーパーとなりました。

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「フリーペーパー × 地元の情報」が今回の事例。そこでふと思ったのが

◎地元の情報や人などに注目して発信

◎地元の情報を地元以外の人が求める → 例えばネットで閲覧できる

◎フリーペーパー(無料)

これって「各市町村が発行する広報誌じゃない❓」

広報誌はゴリゴリに地元住民向けだけだし、でも行政が発行するからめちゃくちゃ内容に制約あるのかな🤔

実際に聞いてみると、特に厳しい制約はないようでした。自由に作れるならば使い方しだいだよね🤔

こんな使い方はどうでしょうか❓

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広報誌に書いてあること
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まずは、広報誌には何が書いてあるのか?
県内20市町村くらいの広報誌を読んでみたけど、ざっくり整理するとこんな感じです。

☆旬な話(防災とか観光とかお祭りとか国勢調査ですよとか)

◎議会の話(予算とか議会答弁とか)

☆地元の情報(働く人や歴史、食べ物など)

☆イベント情報(サロンとか個展とか子育て相談とか法律相談とか)

◆市町村長のコラム(全部の市町村ではないけれどね)

◎データ(人口とか住民の生死とか結婚とか)

補足:広報誌は全世帯に配布 + ネットで公表される。

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☆について
山形のフリーペーパーで取り上げてる内容に近いので、地元の人も知らない情報を掘り下げて発信するのは、内部、外部ともに需要はあるんだろうなと思いました。

◆について
みんなが市町村長のコラムを読んでいるかは不明だけど、全世帯に必ず配られる広報誌なので、下手したら新聞より広報力はあると思います。(新聞とってない世帯もあるはずなので)

◎について
これは、地元の人か、外にいるコアな地元ファン向けかなと思います。外部の人からすれば、そこに住んだらどんな特典があるのかな?がわかる。(例えば子供の学費無料とか)

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どう応用するか?
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☆について
山形のフリーペーパー同様に、情報発信すれば良いと思いますが、なかなか地元の人は地元の良さに気づかないでしょう。

そこで、"地域おこし協力隊"の出番です。全国で多くの自治体が採用している"地域おこし協力隊"ですが、市町村の募集要項を見ると、「地元をPRする」とか「地元のイベントを企画する」とか漠然とした感じです。

「フリーペーパー × 地元の情報」のチカラは、山形の実績で証明されたので、地元の外から来る"地域おこし協力隊"が、広報誌を使って外の目線から地元の情報を見つけ、発信する。

◆について
広報誌は全世帯に配られ、ネットにも載ります。新聞よりも見られる確率が高いので、宣伝効果や影響力はそれなりにあると思います。

また、世の中は国民がSNSなどで発信できる時代です。個人や企業が発信する文章のチカラってけっこう大きいです。

「広報誌にコラムを載せられる権」があったら買う人もいるのでは?
その権利を"ふるさと納税の返礼品"にして、試しに3ヶ月分載せる権利を提供してみたら面白いかな〜と、ふと思いました。

もしくは、地元出身のインフルエンサーにオファーして、広報誌にコラムを書いてもらったら、自分がその人のファンだったら広報誌の現物をゲットしに、そこに行くかもしれない。(ネットでダウンロードじゃ物足りないし、その人か産まれ育った街を見てみたいから)

◎について
これは、かなりコアな情報なので、外の人が欲しがるかはちょっと想像つかないけど、財政状況がどうなんだろう?とか、子育てしやすいところなのかな?とか住民への対応がいいところなのかな?なんてのを見るには良い情報だと思います。

今や新型コロナで"移住を考えている人"が増えているので、広報誌を読んで"住みやすそうだな💡"とわかれば、移住に踏みきる人も出てくるかもしれません。

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そんなこんなでいろいろ妄想してみましたが、全部が全部できるかは別として、やってみる価値はあるんじゃないかなと思います。

ただ、広報誌だけにチカラを入れてもダメなので、それと同時に「広報誌を広報する」つまり、"広報誌の存在を宣伝すること"を見落としたら意味がないと思います。

需要がある人達にうまくマッチングできたらいいことありそうな気がします🤝

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