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オオカミの誤解

 わたしの大好きな旭山動物園で暮らしているシンリンオオカミたち。夕暮れの閉園間際になると、園内にゆったりした音楽が流れ出す。その音楽に合わせて、オオカミたちは一斉に遠吠えし始める。

 アオォォォォーーーー…

 どこか切なく、美しい遠吠えの大合唱。その歌声は大切な家族や仲間との絆を歌っている…



 「一匹狼」という言葉

 この言葉を聞くと、オオカミは単独で行動していると思うかもしれない。でも実はオオカミには群れ(パック)で暮らし、立派な社会がある。アルファと呼ばれるリーダーがいるのだが、権力闘争などで負けてしまったオオカミはその群の中から、たった1匹で出ていかなければならない

 「トリビアの泉」というかなり懐かしいテレビ番組がある。
その時の実験でアメリカのアイダホの山の中で暮らす1匹狼にバウリンガル(犬とのコミュニケーションツール)を使うと、どうなるか?という特集があった。
 研究者が山の中で1匹狼に向かって吠える…

 しばらくすると、そのオオカミから遠吠えが聞こえてきた。
バウリンガルが反応し、声の分析を行った結果「わたしは何をしたらいいの?」だった。


 家族や仲間を大切に感じるオオカミ。1匹で暮らす寂しさや悲しさが声に乗って、わたしたちにまで伝わってくる。「怖い」というイメージをつけられてしまった彼らは本当は心が温かい動物だ。

 そんな今日8月13日は「国際オオカミの日」と設定されている。少しだけオオカミのイメージは変わっていたらいいなぁ。


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過去のオオカミnoteはこちら
オオカミは生態系のバランスを制する力がある。

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