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芯を捉えたデザインをするためのTRY

こんにちは。rootのなーやんです。

root Design Advent Calendar 2023も残り2日となりました🎄
どうぞ最後までお付き合いいいただけると嬉しいです!

rootは、「Design Doing for More」をビジョンに、クライアントの「芯を問い、成長に貢献する」デザインをしていくことをミッションに掲げているデザイン会社です。

この記事では、デザイン実践の中での失敗と「芯(=本質)を捉えたデザイン」にしていくためにTRYしたことを書いていきたいと思います。

表層を見すぎていたことによる失敗…

今、担当させてもらっているクライアントでは、画面単位での改善を任せていただくことが多く、体験設計から担うことが多くなっています。今回はサービスの顔であるダッシュボードの改善を担当することになりました。

今回の改善は、具体的な改善箇所が決まっているわけではなく、機能が増えてきたサービスに対してふさわしいダッシュボードに更新していくことが、期待されていたことでした。

粒度が大きく、改善後のイメージもまだ掴めてなかったので、以下のような指針を立て進めていきました。

①詳細パーツからはじめ、画面全体を検討する
それぞれの独立したパーツが組み合わさった画面であったため「詳細のパーツごとに検討 → 画面全体を検討する」というざっくりしたロードマップを引いて進めていきました。

②他画面のリサーチしながら要件の洗い出しをする
ダッシュボードは他のサービスでもすでに検討されてきた画面であるため、リサーチから得られることは大きいと考えました。同業種、他業種含めダッシュボードをリサーチし、ダッシュボードに必要な機能や構成の洗い出しを行なっていきました。

しかし、上記の方針を経て私からクライアントに提案したアウトプットは、現在の要素を新しいフォーマットで並べ直しただけのものになっていました。

それに対してクライアントからも「もっとユーザーのユースケースで考えてみてほしい」というフィードバックをもらってしまい、デザイナーであるのに、ユーザー目線が抜けた提案をしてしまっていたことを痛感しました。

なぜ、このようなことが起こっているのかよく考えてみると、私は本来考えるべきことより表層的なことを考えていたことに気づきました。

詳細パーツから検討を始めたことで、議論が「ユーザーにとって使いやすいか?」ではなく「この並べ方だと収まりがいいのではないか?」というような表層の議論になってしまっていたと思います。

芯を捉えたデザインにしていくためにTRYしたこと

表層を見すぎていたことに気づき、もう少し抽象度を上げて整理してみようと考え、検討の方向性を改善していきました。

具体的に行った取り組みは以下の2つです。

① 全体→詳細の順でロードマップを引き直した

パーツが独立しているからと言って、詳細から検討していったことで、もっとも大事な「ユーザー視点」が抜け落ちた検討になっていました。

もう一度はじめに立ち帰り、抽象→具体となるように検討する順番を以下のように変更していきました。

①ユーザーのユースケースを洗い出し
②ユースケースごとにジャーニーを整理
②ダッシュボード全体での情報の優先順位の整理
③詳細パーツの検討

そうすることで、今までバラバラに考えていた詳細パーツは、ユーザーの業務にとってどんな意味をなすかという視点で検討ができるようになり、
クライアントと議論すべき論点が見えてくるようになりました。

②リサーチの情報を抽象化して捉える

ユーザーのユースケースを整理したことで、参考事例の捉え方も変わってきました。

今まで、フォーマットなど表層部分を参考にしていた参考事例から「利用頻度」の違いによる「情報量を調整」という観点で画面を参照できるようになってきました。

そうすることで、今までの画面の踏襲して情報整理するだけでは足りず、より情報量をしぼった見せ方がユーザビリティ向上につながるのではないかという新たな仮説が立ち、画面を作成していくことにつながっていきました。

上記のようにTRYしていったことで、当初は「画面の情報整理をしていく取り組み」だったものから、「芯を捉えた(=ユーザーにとって本質的な課題を解決する)取り組み」に変わってきました。

まとめ

今回は、芯を捉えたデザインをしていくために、具体的な課題から一段上の抽象度のユーザーの業務から解決策を考え、提案したことを書きました。

この抽象度が上がっていくことで、画面単位から、サービス、プロジェクト、そして事業の成長へと目線を上げて、デザインができるようになっていけると思っています。

事業成長の実現に向けて、足元での「芯を捉えたデザイン」をしていくTRYを積み重ねていきたいと思っています。

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