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酩酊日記

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酔いどれ薬夏の冒険。
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#日記

寝息

寝息

 句を作って、調べ物をして、執筆作業をして。その間にもCの寝息が聴こえる。途中、突然不可思議な音が混ざったりする彼女の寝息はなんだか面白い。そして、優しい。
 作業BGMというものが世の中には存在するけれど、私にとってCの寝息はそういった類のものでもあるのかもしれない。寝息が、響く命の音が、安寧をもたらすのだ。穏やかな心地を抱き、のんびりと自分のペースで作業に取り組むことが出来る。

 人の気配を

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はつなつ

はつなつ

 目が覚めた瞬間から、なんだか少し空気が冷たくて、軽度の倒錯を覚えてしまいそうだった。
 ここのところずっと体調が悪く、全てのお仕事・作業を一旦お待ちいただいているような状態だ。原因は明白で、季節のせい。初夏のせい。初夏の、記憶のせい。

 Twitterでも何度もお伝えしたことがあるのでご存知の方も多いだろうと思うけれど、わたしは学生の頃、首絞め通り魔に遭い殺害されかけた。詳細は省くが、それ以来

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わたしストレージ

わたしストレージ

 昨日はCがお休みだったので二人でだらだら、のんびり。低気圧爆弾が酷かったため、丁度良かった。あんな日に無理矢理予定を詰め込んでも、結局上手く動けないことをもう知っている。
 だからこそ、無理せずに生きる。
 出来ることだけをする。

 「無理せずに生きること」と「楽をして生きること」は全く異なる。
 はたから見ればその境界は非常に曖昧だ。自分自身のことであっても、「それって楽をしているだけなんじ

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境界、物欲、明日は句会。

境界、物欲、明日は句会。

 朝七時頃、一度目が覚める。すこぶる気怠い。ひとまず起き上がり、ウィルキンソンの炭酸水を一口、二口と。特に理由はないが、近頃はミネラルウォーターやお茶の代わりに炭酸水を飲むことが多い。
 しかし眠気は拭えずに、再び布団の中へ。現実と、微睡みと、夢と。それらを往復する時間。
 自分が今どこに居るのか分からなくなることがある。現実と微睡みの、微睡みと夢の、あるいは現実と夢の境界はいつだって曖昧だ。
 

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表現と受け取り手と昔の男

表現と受け取り手と昔の男

 なんてテーマの謎スペースを開いてしまったのだけれども、まあ途中日本酒も入っていたので許して。枯葉マナコと組んだらこうなるんですよ。うん。

 今週の!

Yakka.

6秒を超えて残ってしまう

6秒を超えて残ってしまう

・人の感情は6秒以内がピークらしい、という話
 どこでそんな情報を仕入れたのかは既に覚えていないのだけれども、人間の感情というものは6秒がピークで、そのあとは薄れていくものだ! という主張を聞いた。いや、読んだ? 何かの書籍に書いてあった気がしないでもない。
 まあそれは良いとして、じゃあその「6秒」って数字は一体どこから出て来たんだ……お前は一体何者だ……と思い、調べてみた。
 人の感情は6秒説

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帰還

帰還

・フラッシュバック期間の話
 今日から七月、一年の折り返し、と考えると本当に早いもので、今年前半はどうやって過ごして来ただろう、ちゃんと生きて来られたかな、などと思い返したは良いが結論としては「めっちゃへばっていたな……」だった。Twitterでも少し書いたけれども、PTSDのフラッシュバック、発作が例年以上に酷かった。(聞いていて気持ちの良い内容ではないと思うので詳細は割愛。気になる方は過去ツイ

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